「チャップリン映画の最高傑作。」黄金狂時代 グスタフさんの映画レビュー(感想・評価)
チャップリン映画の最高傑作。
個人的にはこの「黄金狂時代」に「キッド」と「街の灯」を加えた3作品がチャップリン映画のベストだと思います。それは放浪紳士チャーリーが最も大切にした人間愛を主題にして、目で見て解るサイレント映画の特長を最大限に生かしているからです。非人間的な文明化と戦争に黙っていられなくなって社会批評した作品は、その問題提起の作家性の面で等しく評価しなくてはいけませんが、前提の人間主体の名作で得たチャーリーへの信頼と敬愛があっての変化ということです。トーキーのチャップリンはイギリス人の持つシニカルな性質が顕著になりました。ユーモアとペーソスが、チャップリン映画の神髄であり、最良と思います。
一獲千金を企む荒くれ男たちに混じってチャーリーが孤軍奮闘する物語に、極限状態に追い込まれた人間の欲と生への執念を、最上のユーモアで描いた人間ドラマ。
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