黄金狂時代のレビュー・感想・評価
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【アラスカ黄金を求めて狂奔する人々をヒューマニズムとギャグを交えて描いた、絶妙に可笑しい作品。善性溢れるチャップリン演じる小男は故に女性にもてるのである。】
■ゴールドラッシュに沸くアラスカ。雪深い山に金鉱を探しにきた1人の小男(チャールズ・チャップリン)。
猛吹雪に遭い、転がり込んだ小屋にはお尋ね者のブラック・ラーセンがいた。
やがて、金鉱探しのビッグ・ジム・マッケイもやってくるが、寒さと飢えがピークに達し、彼らが行った事。
◆感想<これだけの名品なので、好きなシーンのみ記す。
一応Caution!内容に触れています。>
・食べるものが無くなった小男が行った自分の靴を煮て食べるシーン。
ー ここは、絶品で靴紐をスパゲッティのように食べたり、靴自体が美味しそうな食べ物に見えて来て、ビッグ・ジム・マッケイの皿にナイフで取り分けるシーンはホント、凄い。
・小男とビッグ・ジム・マッケイが籠っていた山小屋が、夜のうちに強風で流されて断崖絶壁の上で絶妙にバランスを取っているシーン。
ー 二人はその事実を知らないので”何だか、小屋が揺れるなあ・・。”何て言っているが小男が様子を見に小屋の戸を開けると空中に出て、慌てて二人で小屋を間一髪脱出するシーン。
ドリフターズのギャグのようであるし、小屋が斜めになって二人で攀じ登ろうとするシーンは後年、様々な映画で取り入れられている。-
・小男がジョージア達、踊り子の前で”じゃ、踊るよ。”と言って、二つのパンにフォークをさして、二本の脚のように見せて躍らせるシーン。
<そして、記憶を取り戻したビッグ・ジム・マッケイが隠していた金塊を掘り起こし、小男は好きだったジョージアと一緒に成るのである。
目出度し目出度し。>
福岡中洲大洋映画劇場 お別れ鑑賞3月39日(金)4分の4
『黄金狂時代』1925年 72分 モノクロ
14:50〜16:29の2(301席:満席)
元々サイレントだった この作品に音楽と、チャップリン自身のセリフを追加した特別版が上映された。10代の頃に観たのコレだったろうか?分からない。
数十年通った映画館での最後の鑑賞作品がこの『黄金狂時代』になった。
チャップリンの「さよなら興行」は全て満席で全部が観客の拍手で終わる日となった。間違いなく3/30と3/31もそうなるだろう。(2024年記)
『グレイテスト・ショーマン』『ボディガード』『CODA あいのうた』『ボヘミアン・ラプソディ』等を「さよなら興行」で千円でやってたが、一番の人気はチャップリンの作品だった。正直意外だった。(大洋劇場のスタッフに聞いても「予想外」との事)。鑑賞経験としてもいい思い出になった。
CC先輩爆発
チャップリンの映画は生活に難がある人に夢と希望を与える作品がほとん...
チャップリン至高のギャグのゴールドラッシュ‼️
ギャグ満載
ギャンブル性の高い資本主義の行末を、暗示ている
十八番を演じているだけの喜劇になったしまった
ひもじさに負けて革靴を食べるシーンやロールパンのダンスなどで話題になりました、奇抜な笑いを織り交ぜてはいるがアラスカの雪山は観ていて寒くなるだけでストーリーは中庸だし、彼の持ち味のペーソスは感じられず十八番を演じているだけの喜劇になったしまった。
ちなみに革靴は昆布製で63テイクもやり直したので流石に下痢になったという、笑いの陰に涙ぐましい努力があったのですね。ナレーションの加わったリメイク版をBSで鑑賞。
初チャップリン
素晴らしかった
改めてチャップリンの魅力がすごい。貧乏なんだけど気高くて前向き。町の女の子たちが大晦日に家に来てくれると準備していたのにすっかり忘れられているのが悲しい。そんな彼女と最終的にハッピーなエンドを迎えられてほっこりする。
雪山の動きのセットを使ったアクションもすごいけど、チャップリンがベルトがなくてひもをベルト代わりに使うと犬の首輪につながっているのとか、パンにフォークを刺したダンスとかどれも最高にアイディアが詰まっていて面白い。キャラもいいし、アイディアもいい。神がかっている。靴はギリギリ食べられそうだけど、確実においしくなさそうだ。
チャップリンの最高傑作とも言われる本作、確かに面白い。百年も前によ...
チャップリン映画の最高傑作。
個人的にはこの「黄金狂時代」に「キッド」と「街の灯」を加えた3作品がチャップリン映画のベストだと思います。それは放浪紳士チャーリーが最も大切にした人間愛を主題にして、目で見て解るサイレント映画の特長を最大限に生かしているからです。非人間的な文明化と戦争に黙っていられなくなって社会批評した作品は、その問題提起の作家性の面で等しく評価しなくてはいけませんが、前提の人間主体の名作で得たチャーリーへの信頼と敬愛があっての変化ということです。トーキーのチャップリンはイギリス人の持つシニカルな性質が顕著になりました。ユーモアとペーソスが、チャップリン映画の神髄であり、最良と思います。
一獲千金を企む荒くれ男たちに混じってチャーリーが孤軍奮闘する物語に、極限状態に追い込まれた人間の欲と生への執念を、最上のユーモアで描いた人間ドラマ。
一般教養のレベルで大人になる前に子供たちに観せて置かないといけない
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