「フェイ・ダナウェイの妖艶で魔性なファムファタール感が実に魅力的。」チャイナタウン 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)
フェイ・ダナウェイの妖艶で魔性なファムファタール感が実に魅力的。
午前十時の映画祭14にてロマン・ポランスキー監督『チャイナタウン』(1974)鑑賞。
『チャイナタウン』(1974)
実際の1930年代当時のカルフォルニア州の水利権・水不足による汚職・スキャンダル事件をプロットに取り入れたフィルムノワールの代表作。
ジャック・ニコルソンのギラついた存在感、フェイ・ダナウェイの妖艶で魔性なファムファタール感、そして強欲で冷徹なハリウッド映画屈指の悪役ノア・クロスを演じたフィルムノワールの名匠ジョン・ヒューストンは白眉でしたね。
フェイ・ダナウェイは同年『タワーリング・インフェルノ』(1974)、その後『ネットワーク』(1976)でアカデミー主演女優賞を受賞しましたがキャリアも寡作で勿体なかったですね。
ジェリー・ゴールドスミスの緊迫感ある劇伴はメリハリがあって良かったですね。
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