痴人の愛(1934)のレビュー・感想・評価

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4.0ベティ・デイヴィスが悪辣ヒロインを熱演

2024年4月29日
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鑑賞方法:VOD

ベティ・デイヴィスが悪辣なヒロインを演じて一躍有名になり、思惑どおり彼女の転機となった作品。これ以降、演技派の大女優への道をいくことになる。

医学生のフィリップ(レスリー・ハワード)が偶然見かけたメイドのミルドレッド(ベティ・デイヴィス)を好きになるが、ミルドレッドは他の男との関係が絶えず、お金に困った時だけフィリップを頼るヒドイ女。ただ、フィリップも好意を寄せてくれる他の女性に出会うものの、ミルドレッド好きを引きずる。このズルズルいく関係がドラマの中心だが、こうした史上最低最悪のヒロインを見事に演じたベティ・デイヴィスは大したものである🙌

原作はサマーセット・モームの『人間の絆』であるが、この映画化にあたっては「自分のイメージを悪くする役」を演じたがる女優がおらずヒロイン役が不在だったそうだが、ベティ・デイヴィスが希望して演じた。
彼女の名前を付けた「♪ベティ・デイヴィスの瞳」という歌が1980年代に流行ったが、ベティ・デイヴィスほど「瞳で演技できる女優」はなかなか居ないだろう。

しかし、邦題つけた映画会社は酷いタイトルにして残念である。モーム原作どおり『人間の絆』で良かったのではなかろうか……😵

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たいちぃ

4.0【90年前の映画を2023年に観れる僥倖感に浸る作品。男って昔から・・。今作は、生来の浮気性であるヒロインを演じたベティ・デイヴィスの出世作だそうである。】

2023年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■画家を諦め、医学校に入学したフィリップ(レスリー・ハワード)。
 勉学に励んでいた彼はある日、喫茶店の娘・ミルドレッド(ベティ・デイヴィス)と出会い恋に落ちる。
 だが次第に生活は乱れ、試験にも落第。
 浮気性のミルドレッドはフィリップのもとを去るが、ひょんなことから再会し、ヨリを戻してしまう。

◆感想

・西洋、東洋を問わず、男って淫蕩な女性に惹かれるのかなあ・・。(嘆息)

・今作は、サマセット・モームの原作を基にしているそうであるが、谷崎純一郎の「痴人の愛」と可なり被っている所が、上記のレビューを想起させるのである。

<画質が粗くとも、若きベティ・デイヴィスの美しさが伝わってくる作品である。彼の大女優はこの作品から、スターダムへ駆け上って行ったんだねえ・・。
 歴史的に観ても、貴重な作品であると思います。>

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NOBU

3.0シャンパン飲むときの上目遣いのこれぞ『ベット・ディヴィスの瞳』のデカイ目!

2022年4月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

①あまりに酷い女の役なので誰も演じたがる女優がいなくて、「それじゃアタシが…」ということでベット・ディヴィスが演じて大好評になり大スター・大女優への道を開いた(どうしてもミルドレッド役がやりたかったので、ワーナー所属ながらRKO映画に出て、大評判になったため、ワーナーの社長が機嫌を損ねアカデミー賞主演女優賞を取らせないように裏から手を回した、というのも有名な話)ハリウッド映画史に残る映画だが、私にはもうひとつピンと来なかった。②“予想していたほど酷い女ではないじゃないか”というのと、矛盾するようだが、フィリップがあれほど入れ込むのが理解できないのとで、何のこっちゃというのが鑑賞後の正直な感想。③ベティ・ディヴィス、若い頃は結構可愛かったじゃん、という印象。ただ、シャンパングラス越しにあのギョロ目でフィリップを見る表情だけで(2シーンあり)、“目ぇ、デカ!”という強烈な印象と同時に確かにミルドレッドという女の卑しい本性を良く表現していたと思う。だんだん荒んできてからが本当の演技の見せ場で、フィリップに「むかつく女だ(You disgust me)」と言われてブチキレるシーンで鬼女のような面相で悪口雑言の限りを尽くすところは、現在の映画では珍しくないが、確かに当時のハリウッドでは若い女優がこんな演技をするのは衝撃的だっただろう。「あんたとキスした後はいつも口を拭いてたんだよ!」とジェスチャー混じりで罵るところも有名。死ぬ前のボロボロになった姿も当時のハリウッドの若手女優は絶対にしたくなかっただろうな、というメーク。そういう意味ではやはりベティ・ディヴィスはパイオニアだったんだとは思うが、映画の出来はまた別の話。④なお、フランシス・ディーは現在でも充分通用する可愛さです。

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もーさん

3.0ビッチっぽい美女にメロメロになる医学生フィリップ。寝ても覚めても彼...

2021年3月3日
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collectible

5.0ベティ・デイヴィスの出演作品で絶対に観ておかねばならない作品だと思います

2021年2月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

1934年公開、もちろん白黒作品
日本公開は翌1935年
原題は「人間の絆」
イギリスの作家サマセット・モームの1915年に発表された同名の有名小説が原作
これを「痴人の愛」という邦題にしたのは、大昔の日本の配給会社の人が大変に凄いと感嘆します

日本で「痴人の愛」といえば、谷崎潤一郎の小説の方です
こちらは1924年の発表
同じくカフェの女給に翻弄され破滅する物語ですが、本作の物語とは全く異なり両者には何の関係もありません
しかしこの映画は「痴人の愛」だ!
これ以外の邦題は考えられないと、この邦題をつけた当時の日本の配給会社の人の教養に脱帽です

ベティ・デイヴィス!
あまりの凄い演技にもう圧倒されどうしです
彼女の出世作で有名です

彼女の代表作は「サンセット大通り」がまずあげられますが、本作を観てからそちらを観れば、一層強烈さがますと思います

ベティ・デイヴィスの出演作品で絶対に観ておかねばならない作品だと思います

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あき240