劇場公開日 1952年3月21日

「地球がひとつになるには、宇宙人が必要か?」地球の静止する日 Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5地球がひとつになるには、宇宙人が必要か?

2020年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

空想科学映画の面白さに満ちたロバート・ワイズの佳作。単なる宇宙人襲来ではなく、人類の課題を提議する社会派映画の側面はワイズ監督の真骨頂で、後年「アンドロメダ...」の秀作もある。クラウトと名乗る宇宙人の、大学教授宅に侵入して未解決の数式をいとも簡単に解くシーンが、初見の50年前で一番印象に残る。パトリシア・ニールの息子が部屋で遊ぶ電動汽車模型の精巧さが凄い。子供用のおもちゃにまで日米の格差があった時代の証明になる。1951年に作られたことを想いながら見るべき映画だ。キアヌ・リーブス主演の再映画化「地球が静止する日」と比較しても楽しめる。

Gustav