劇場公開日 1972年3月4日

「ボーボー」小さな悪の華 ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ボーボー

2024年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

寝られる

でした。

キリスト系の寄宿学校に通うアンヌとロールは親友同士。二人とも品行方正というわけではなくて小さな悪事をちょいちょい二人でやっている。
それがだんだんエスカレートしてきて、迎えた夏休みに二人ともちょっと度の過ぎるイタズラをするようになり…

少女特有の不安定さとか言うても童貞のおっさんにパンツ見えるようにゴロゴロしてみたり、二人して下着姿でエロそうなおじさまを接待したりと、そりゃやられるわなと思うようなことをしておきながら、いざ始められるとイヤイヤしながらキャーキャー言うて逃げるし、逃げ切れるなと思うとキャッキャウフフ始めるし、もう何なん。

イタズラというには悪質で、その割に本人らイタズラ相手や世間に恨みがあるわけでもなく、貶めてやろうっていうような心持でもなく、どーいうモチベーションでやっとるんかさっぱり不明。しかも自分らはまあまあええ暮らしぶり、仕掛けてる相手はみんな労働者階級の弱い立場の人たち。あ、エロそうなおっさんは別か。

まあ、そんだけの作品。
ミドルティーンのお嬢さんたちがかなり際どい、いや今なら確実にアウトなところまでぼやかさずにしっかり出してくるし、キリスト教徒が発狂しそうなくだりがあちこちあるし、上映禁止になるわなとは思うものの、そんなタブー描写をあえて入れてまで見せたかった何かがよう分からんところがおフランス風ですわな。

まあ、問題作。でも問題なだけの作品。

ハルクマール