劇場公開日 1975年6月28日

「0093 メジャー初の合作!出演陣も豪華絢爛 作りも丁寧」タワーリング・インフェルノ NWFchamp1973さんの映画レビュー(感想・評価)

5.00093 メジャー初の合作!出演陣も豪華絢爛 作りも丁寧

2023年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

終活のため午前十時の映画祭で観覧。

今風のCGと違って火の海を感じられる実写映画は
いいねえ。
奥行質量ともに深さ、重さを感じられる。

当時しのぎを削っていたFOXとワーナーが
それぞれ似たような原作を取得。
どうせカネかかるなら一緒にやりましょう、
ってことで
スティーブマックィーン、ポールニューマンの
2大スターをたて主役を張れる俳優陣をワキに
もっていく贅沢さ。
当時の事前プレビューでは両巨頭から始まって
最後にフレッド・アステアまで出てきた日にゃあ
出演俳優の豪華さにオーディエンスの拍手が
鳴りやまなかったそうな。
スターウォーズ前のジョンウイリアムズも実は好きで
オスカーを取った主題曲の
We May Never Love Like This Again
はワタシの中ではスタンダード。ギターコードも
懸命に覚えました。(弾けなかったけど)
アーウィンアレンのパニックフォーマットも
ジョンギラーミンの演出で最高潮。

やはり映画は大スクリーンとリアルですよ。
100点
初鑑賞 1978年10月11日 セルシーシアタ
テレビ初鑑賞 1979年4月6日・13日
       ゴールデン洋画劇場
午前10時の映画祭 2023年7月20日 京都シネマ

◆追伸
① 作りが丁寧
 今風の方には間が長すぎるかもしれないが、
 展望エレベーターを助けるシーンでマックィーンが
 任務完了後エレベーターの上から降りてくるのに
 長い梯子をたてかけるんですが作業員が
 その梯子を片付け、
 どこかに持っていくのにクルマの屋根に設置するまで
 撮り続けているんですね。また、
 エンディングでマックィーンがニューマンに話を
 聞きに来い、とたしなめるシーンはニューマンと
 ダナウエィの引きカットの画面左上に米粒みたいな
 マックィーンが映っていて
 ずーっと歩いてそばに寄っていくんですね。
 あらためて高画質?で見るといろいろ新鮮です。
 未亡人役のジェニファージョーンズも
 展望エレベーターシーンではスタントなしで
 5メートルを背中越しに落ちます。
 もちろん困った時は隣のビルから飛び移るという
 ドウェイン・ジョンソン風の空想秘技は出てきません。

② スター序列の諸事情
 二大巨頭のポスターはアルファベット順で
 マックィーンが左に来るんですが右のニューマンを
 同列にするため横軸では若干上に描くという策が
 採られている。
 こういった当時のスターオーラ事情は凄かったですね。

③ 配給事情
 配給は米国がFOX、海外がワーナーの分担で
 当時は東宝が「暗くなるまで待って」を松竹系と
 天秤にかけた扱いに怒りワーナー系をシャットアウト
 したところエクソシストの大ヒットで当作品は東宝が
 頭を下げるも当然松竹系で稼働。
 中立のユニバーサルのジョーズも松竹系だったので
 結構配給で松竹が東宝を上回った時代でもありました。
 シネコン全盛の現代では考えられません裏事情です。
     お前は何を一体言ってるんだ?的メモです。

おしまい

コメントする
NWFchamp1973