ダラスの熱い日のレビュー・感想・評価

両方の作品共に、単独説を否定して政府陰謀説を採っているいるので、大体同様の内容ですが、JFKはほぼ実話、こちらはフィクション仕立てです。

90分でよくまとめてあり、ドキュメンタリー調もスリリングです。

しかし、この黒幕の人たち一体誰なのか？政府の人間か？議員か？財界？軍人？諜報機関？全くわからないのは問題です。WIKIのあらすじで判明しましたが、映画の中では全く触れていませんよ。

ケネディ暗殺の黒幕たちの企みを描く物語。

色々とケネディ暗殺について書籍や映像作品を観ていますが、この作品もそんな一作。
ただ、黒幕達の視点で描かれていることが斬新に感じられます。

但し、それ以上でもなければ、それ以下でもなし。
描かれていることに目新しいものはありませんし、黒幕視点だと第三者的な見方になり、緊迫感に欠けた物語になってしまいました。

どうせ黒幕の視点で描くのであれば、ケネディ政策に対する彼等の憤りを、もっとしっかりと描いてみてもよかったかもしれません。

私的評価は、厳しめです。

　私が生まれた頃に、製作された映画。
　ＪＦＫ暗殺事件が描かれている。

　つい最近、当時の資料が開示されたようだけれど、
　それでも、まだ全てではない。

　まだまだ謎が残る事件。

　当時の実際の映像が所々に差し込まれて来たり、見応え充分。

　そして、40年以上も前に作られているのに、
　（少なくとも私は）古さは感じなかった。

　今でさえ謎が多いのに、
　当時、こんなに具体的で詳細な内容で作られていたことに、
　ただただ感心しながら観ていた。