劇場公開日 1969年2月4日

「メキシコ革命で地元の英雄だったパンチョ・ビラの1968年公開のパラ...」戦うパンチョビラ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5メキシコ革命で地元の英雄だったパンチョ・ビラの1968年公開のパラ...

2025年1月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

メキシコ革命で地元の英雄だったパンチョ・ビラの1968年公開のパラマウント映画。
インディオ系の小作農の息子だったパンチョ・ビラは山賊に弟子入りし、当時、乱立する解放軍のリーダーのひとりとなる。暗殺による死後、50年近く経った1967年にメキシコ革命正史上で正当な評価を得ることに。この映画は翌年の公開。
この映画の主人公は複葉機で颯爽と登場するアメリカ人武器商(スター俳優のロバートミッチャム)で、決してパンチョ・ビラ(ユル・ブリンナー)ではない。
アメリカがのちにパンチョ・ビラ討伐作戦を仕掛けた時に偵察機として使われたアメリカ軍初のカーチス社製の飛行機の自慢映画。
ハリウッドはズルいというか、史実を曲げてうまく誤魔化してくる。
他国の内戦に乗じて、都合の良いほうに肩入れする国益優先策は今も変わらないが、それで失敗した事実も映画で塗り替えてくる。セコいね。
捕らえられたパンチョ・ビラの処刑を阻止するためにマデロ大統領に直訴の電信を打たせる片腕役のフィエロ役のチャールズ・ブロンソンのほうがボスらしい。

カールⅢ世