「人生の黄昏」黄昏(1951) かつみさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の黄昏
何とも終わった後の後味の悪さ。
映画にではなく、世紀の大スター、ローレンス·オリビアを役とはいえあそこまで地に落とした演出には圧巻。
白黒映画ながら、あの時代の妻帯者の命懸けの恋も現実にはシビアで悲劇を呼ぶと。
知らしめたような絶望的ラストシーンは、寧ろ衝撃的でした。
最近の三流よろめき不倫映画に先制パンチを、食らわせるような内容に最後まで胸ぐらを捕まれた感じです。
悲恋というより、まさに悲劇。
地位も名誉もお金もある中年の紳士が、田舎から出てきた若い女に人生のすべてを捧げて、身を滅ぼす映画だが。
勘違い?からローレンス.
オリビアを見捨てた彼女は逆に女優として地位も名誉も掴む。生きる為ホームレスに成り下がり施しを受ける為彼女に会いにいく姿は観ていて痛々しかった。しかし結局最後まで彼女に恨み言も、施しも受けずに。
ワンコインだけ、掴み立ち去っていく男の姿は最後まで一人の女にプライドをかけて愛を貫く
誇りを感じた。
救えない程の悲劇映画でありながら。
男の潔さと、女のエゴイストを描いた秀逸。流石あの
「ローマの休日」のウィリアム.ワイラー監督映画
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