「『ライムライト』を思い出した」黄昏(1951) 藤崎敬太さんの映画レビュー(感想・評価)
『ライムライト』を思い出した
不倫する男の末路、と捉える向きもあるかもしれない。
しかし、人を愛するとは何なのか。そこには現実が大きく立ちはだかる。
全てを捨ててまで人を愛することの、現実面の厳しさを感じる。
元嫁が家を売却するからサインが欲しいとアパートに訪ねてきた時、
まだ離婚してないことを知ったキャリーは取り乱し、
ジョージは仕方なく示談金も無しにサインしてしまう。
人生の転落を続けるジョージがキャリーにご飯代の施しを願おうとしたラスト、
キャリー財布ごと渡し、再び2人の生活を望むが、彼は、小銭だけをつかんで去る。
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