「時代は変わった」タクシードライバー ケスイダワサさんの映画レビュー(感想・評価)
時代は変わった
今回20数年ぶりにWOWWOWでの放映を年末休みに見直したが、ベトナム戦争直後アメリカで覆われていた虚無感に悩み苦しむ若者をロバート・デニーロが見事に演じている。
しかし、私自身歳をとったせいか、あるいは、平和ボケか、どうもこの虚無感を肯定的に捉えられなくなっている。また、これは基本的にスコセッシ監督の作品に共通していえることだが、その思いを正義感に名を借りた
暴力で訴えるという手法にかなり違和感を感じてしまう。
公開当時は、共感する人もたくさんいたからこそ、これだけ注目される映画になったのであろうし、私自身若かりし頃に見たときはもっと衝撃やら感情の高ぶりを覚えた記憶があるが、時代の移り変わりを感じてしまう。
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