「キスの仕方がわからないの。鼻が邪魔だわ。」誰が為に鐘は鳴る(1943) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
キスの仕方がわからないの。鼻が邪魔だわ。
冒頭から列車の爆破だ。明らかに模型とわかるので迫力はないけど、次の目標である鉄橋は壮大で美しい。
橋の近く、山間に住む8人のゲリラ。リーダー格のパブロはやがて女リーダーのピラーにその座を奪われてしまう。アメリカ人ロベルト(クーパー)は娘マリア(バーグマン)とお決まりのように恋に落ちる。「キスの仕方がわからないの。鼻が邪魔だわ」
橋を爆破するのに反対するパブロ。スペイン内戦当初は尊敬に値するほど勇敢な男だったのに、今は飲んだくれ。皆から「殺せ」と言われるほどだったのだ。そして5月だというのに雪が降ってきた・・・爆破計画はどうなるのか・・・
仲間割れとなるかと思ったら、なんとか計画を実行できた。しかし援軍に届けた手紙はやや遅かった。彼らだけでの実行。戦車がやってくる。ファシスト兵は大勢。しかも起爆装置はパブロが壊してしまった・・・あとは撤退するだけとなったのに、ロベルトだけが爆撃を喰らってしまう。マリアに先に行かせるロベルトの心情。あぁ苦しい・・・
バーグマンの美しさはファシストに髪を剃られ、暴行を受けたことによってますます磨きがかかったのか。3日間の恋なのに人生すべてをかけるよう。甘ったるいけど、尽くすタイプ。
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