「零戦に憧れる英国少年」太陽の帝国 STICKS AND STONESさんの映画レビュー(感想・評価)
零戦に憧れる英国少年
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戦争中、両親とはぐれ収容所暮らしなのに、なぜかこの少年はお坊ちゃんだったのに、へこたれることもなく淡々と順応していく。上流暮らしい言葉遣いやマナーもみる影もなく、生きていくための必要悪を学んでいく。大人にならざるを得ない過酷な状況なのに彼はむしろ楽しんでる風もあり、リアルで面白い。同朋のイギリス人たちもあんまり彼にかまってあげる余裕もなくて不憫だった、でも現実的だった。日本人の少年兵とのささやかな友情も微笑ましい。捕虜の彼がなぜか美しいボーイソプラノで歌って日本人兵の出征を見送るシーンもどうしてか感動してしまう。彼はかっこいいと思うものに対してただただ憧れ賞賛してるだけ、あまり深い意味はなくて本当に無邪気な子供なんだとー。母国の、英国にはまだ行ったことがないから英国人としての愛国心が希薄なのかもしれない。子供から見た戦争の映画なので火垂るの墓を思い出した。
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