劇場公開日 1996年10月5日

「芸術性が高い映画、同性愛描写だけの映画ではないと思う」太陽と月に背いて 恵さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0芸術性が高い映画、同性愛描写だけの映画ではないと思う

2019年9月12日
PCから投稿

フランスの詩人、アルチュール・ランボーとポール・ヴェルレーヌとの破滅的な恋愛を描いた作品。
史実でもこの2人は恋愛関係にあり、それを元にした小説が原作です。

面白いのは原作者が映画の脚本も手掛けており、シナリオに無駄がなく面白い。内容的に中だるみしそうなストーリーなのですが、飽きずに最後まで見れます。詩人の物語に相応しく、映画自体も詩的な雰囲気。

ディカプリオとデヴィッド・シューリスの演技が素晴らしいのも見どころ。この映画への出演を当時のマネージャーが反対していたのですが、それを押し切っレオは出演したそうです。

主人公の2人がゲイ・バイセクシャルである点が話題にされますが、情熱的で壊滅的な関係性がうまく描かれていることに価値があります。これがストレートの2人での映画でも変わらないと思う。

恵