ダイヤルMを廻せ!のレビュー・感想・評価
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予定外のおもしろさ
あまたある犯罪ドラマでは、犯人の殺人計画はちゃんと遂行され、それを名探偵/名刑事がトリックを突き崩すのが定番見どころですよね。ところが本作では犯人である夫トニーはとても綿密な妻殺害計画をたてる。そのとおり行けば完全犯罪は成功!しかし、実行するとなるといろいろな「予定外」が発生して計画通りには行かない。自分の腕時計が止まってたり、マヌケなミスもおかす。実行犯も返り討ちに遭う。こういう、犯人のプランがうまくいかず、あたふたするのは珍しいんじゃないでしょうか。見てる方としては面白いし、展開がわからなくなる。そこが良かった。ただ、ラストでトニーが「(ウイスキーを)飲むかい?」と言って、殺されようとした妻が「いただくわ」と答えるのは不自然なセリフだった。
凄く良く出来ている!
グレイス・ケリーのファン。
その美しさは世界一だと思う。
完全犯罪を狙った旦那、よりによって大事な時に偶然腕時計が止まってしまい計画に綻びが出てしまう。
あの時、時計さえ止まらなければ計画は上手くいっていたかも知れない。
そう考えると恐ろしい。
幾ら妻が不倫をしていたとは言え、無関係の同窓生を脅し犯罪に巻き込み妻を殺そうとする旦那。
非常に冷酷な男!
劇中殆ど同じ部屋の中ですがそう感じされることもなく凄く綿密に練られた優れた作品でした。
また当時から3Dで撮影、放映していたなんてビックリです。
3Dでこの作品を上映してくれないかなぁ・・
ヒッチコックが今回同窓会の写真に写り込んでいるのも面白かったです!
カメオでトレード‐マークの葉巻を被害者に♥
最初からスペアキーを作ればすむ話。
窓から忍び込む事に統一すべきだし。
ストッキングじゃ首を絞められるのだろうか?
前から首を締めるなら、紐は必要ないはずだ。
凶器は最初から用意しておくべきだ。カーテンを束ねる紐とか。そうすれば、処分しなくて良い。
机の上に刃物があるなら、最初からそれを使うべき。
グレース・ケリーが美しいのだから、イケメン名優のレイ・ミランドであっても殺す相手が違うと思う。
間抜けそうな不倫相手をはめておしまいとか。
何れにしても、かなりサスペンス感が低い無理やり作ったサスペンスの様に思える。
凶器を処分出来たり、鍵を戻せたり、その『ま』も安易過ぎる。
最初から犯人が分かるストーリーなので、追い詰められる刑事コロンボ見たいな話であるべきだ。そう言えば、レイ・ミランドはコロンボにも出ていた。
名作とは思えない。
ヒッチコック監督の傑作・・・ラスト15分の種明かしが実にお見事!!
1954年制作のヒッチコック監督作品。
題名は、「ダイヤルMを廻せ」
ですけれど、
「その部屋の鍵を廻せ!!」が正しいのでは?
10年ぶりに3回目の鑑賞ですが、ものの見事にラストを忘れてました。
「鍵のトリック」だったのですね。
このトリックは、むしろ偶然の産物で、
死刑宣告された妻マーゴ(グレイス・ケリー)も、
まったくそれを知らない!!
犯人も、
気づいてない!!
警部だけは、これが妻の無実の証明になるかも知れない、そして、
犯人を特定できる唯一の証拠・・・と、思い、
「一か八かの賭け」に出るのです。
犯人を罠に掛けます。
それにしても、おっとりしたグレイス・ケリー演じる妻・・・でしたね。
「あなたは彼を疑いましたか?」
と、聞かれて、
「NEVER・・・(一度足りとも、疑ったことはない)」
と、即答。
疑うことを知らない純粋な女性を騙す・・・
犯人の卑劣さが、あまりにくっきり浮かび上がります。
実にお見事な脚本でした。
(台詞で計画が細かく語られるのに、少しもダレることなく、緊迫感に痺れました)
心の底から、
お見事!!ヒッチコック。
古いけど面白い
舞台劇がベースなので、台詞が多いです。それでも、弱みを握って殺人を依頼したり、不測の事態を上手く切り抜けていく様子をドキドキしながら観れました。
途中、推理小説家の犯行案がズバリ過ぎて、バレているのかと思ってしまいました。
持っていては危険なお金を何故使ったりしたのか。直ぐに隠すか燃やせばと思うが、既に判決がでたことによる油断なのかもしれません。
あと、自分が考えた犯行手口だとその通りにしてくれていると思い込むのも仕方がないかな。鍵は持ち歩きたくない犯人の心理も、自動ロックのドアならなおさら理解できます。
そのあたりの謎解きは上手いです。
以上
泣き顔も素敵なグレース・ケリー
この時代であっても、イギリスであっても、死刑判決後すぐに処刑する事はありえないと思う。また、殺人現場で捜査している捜査員に主人公が紅茶を振る舞ったり、死刑執行直前にグレース・ケリーが自宅に戻ることができたり等、他にも結構ツッコミどころも多い作品であるが、グレース・ケリーが出ているというだけで、全てを許してしまう(私だけ?笑)
最初のほうで、妻の殺害を依頼するため完全犯罪であることを長々と説明するのは、小説や舞台劇なら良いかもしれないが、映画ではもっと映像で分からせるべきではないかと思った。この時点で、もしかしたらこの映画はヒッチコックの作品としては失敗作になるのではないかと思ってしまっていた。
そして、予定通り殺人は実行されようとする。ところが、逆に土壇場で妻の方がその男をハサミで殺してしまう。この想定外の逆転劇にはびっくりさせられた。そして、その後の展開に俄然興味が増幅され、ここからこの映画に引き込まれてしまった。後でよく考えてみたら、グレース・ケリーがこんなに早い場面で死ぬわけないかと思った(笑)。あと、もし殺されていたら、映画史上最高にきれいな死体になっていたかもしれませんね。ツイン・ピークスのキャッチコピーみたいに(笑)。
その後も二転三転し、その都度またまた長い説明をされるのであり、字幕を読むのと、サスペンスなのでその言葉を頭の中で吟味するのに疲れてくる。ただし、最後に事件のカギとなった「鍵」の謎解きを刑事が説明し、刑事の予想した通り、主人公が鍵の隠し場所から鍵をとってドアを開けて部屋に入ってきて、彼が犯人であることがわかるラストは圧巻で、さすがにヒッチコックはサスペンスの神様と思った。
グレース・ケリーが、主人公(夫)がドアから入ってきたとき泣いていた。つまり、自分を殺そうとしていたのが夫だと分かったことで泣いていたのだろうか。この泣き顔のグレース・ケリーも素晴らしかった。
犯人であることがばれてしまった主人公、みんなにお酒を振る舞うのは映画の中ならではの粋なエンディングだった。
上質なヒッチコック作品✨
資産家の娘である美貌の妻マーゴをグレース・ケリーが演じる。グレース・ケリーの洗練された美しさに魅せられた✨
小さな綻びから真犯人をジリジリと追い詰めていくハバード警部(ジョン・ウィリアムズ)の手腕に引き込まれた。
「Dial M for Murder」
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
ハラハラとビューティ♫
グレースケリーの美しさは言わずもがな◎
衣装は白、赤、グレー、どれも素敵、赤い小さなbagも可愛くて◎
鍵がポイントなんですね。隠し場所よりも、、、
ラストで見事に犯人を追い詰めた警部が「へへん」って感じで、ヒゲを胸から出した櫛で研ぐ。いや、髪の毛の櫛でもいいんですね、ご自慢のヒゲ!!
クスッと笑えるハッピーエンドでした。
NHK BS録画
斬新で最後まで見るとさらに気持ちいい
「現実は推理小説のようにいかない」
ってことだろう。
でもそれ言いたいだけで映画全体を見てハラハラしたり推理映画を見たような感覚になるのはもまた奇妙。最後まで見れば色々味わえる作品にはなっているんだなと思う。
ポイント1:殺人計画はとにかく複雑。そうするとトニーが使用したトリックとか、うまくいかない時の対策とかに自然と注意を払う。それは推理好きな人にとってもたまらない。それに何の不自然のところもない、一見すると完璧な犯罪であるのもすごかった。文句言うなし。
ポイント2: 最初からの設定は面白い。マークはちょうど推理小説家であるのはちょっと好都合主義だけど、途中で彼はトニーに自首で女主人公を救うあの件は見事で、見る側としてももう見通したかとドキドキする。トニーの有名大学の出身も見所を増やしただろう。
ポイント3: サスペンスが満載!特にヒッチコックは視点の転換がうまい。最初から私たちはトニーの計画全般を知っている。それでうまくいかないところも緊張して見ている。
常に彼と同一化してきたが、後半ハバード警部が訪ねて、気をつけば彼を疑ってることもわかるだろう。見ればみるほど観客としてはもはや彼が暴露ることを予想しているからだろう。 特に鍵のところ警部の真意がわかるようになる。彼が鍵を間違えたことにも見当つける。
そして警部はコートを密かに交換したことが見れる時点で私たちは確信するようになる、彼はまだ事件に関わってトニーを調査していることを。そして次にトニーが家から出て警部は階段から回って降って彼の家に入るシーンで、私たちの視点は無意識的に警部と同じようになる。
特に最後証拠になるかどうかはトニーが家に入るかどうか次第っていうところが非常に見事だった。警部は窓で部屋の外の彼を眺めて彼の動きを呟いているところがすごく好き!サスペンス性もより一層出される。
最後はやはりグレースケリーが良かった。彼女喋った英語の響きはサスペンスに似合っているw
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