タイムズ・スクエア

劇場公開日:

解説・あらすじ

1980年代のニューヨークを舞台に、政治家を父に持つ孤独な少女パメラとロック好きなおてんば娘ニッキーという正反対な2人の少女の交流と友情を、「ザ・キュアー」「XTC」「プリテンダーズ」「ラモーンズ」などのロックの名曲で彩りながら描いた青春映画。

ニューヨーク。政治家の父親により神経科の病院に入院させられた内気な少女パメラは、型破りで反抗的な性格のニッキーと同室になる。性格も育ちも異なる2人だったが、徐々に心を通わせるようになり、ある日一緒に病院を抜け出す。廃墟を隠れ家にして新たな生活を始めた2人は、ラジオ番組を通じて自分たちの存在を世の中に発信していく。彼女たちが発する歌や叫びは若者たちの共感を呼び、カルト的な人気を集めるようになる。しかし、パメラの父親が娘の行方を捜し続けており、2人の逃避行は終わりを迎えようとしていた。

監督は、本作の後の1990年に発表した「今夜はトーク・ハード」で知られるカナダ出身のアラン・モイル。プロデューサーに「グリース」のロバート・スティグウッド。クライマックスでは42丁目の一角を封鎖して撮影するなど、全編ニューヨークを舞台にしており、1980年代のニューヨークの空気を生き生きと捉えた。

1981年製作/111分/アメリカ
原題または英題:Times Square
配給:グッチーズ・フリースクール
劇場公開日:2025年7月11日

その他の公開日:1981年6月20日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

3.0中二病のパメラ?

2018年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ストリート・ミュージシャンみたいに路上でエレキギターをかき鳴らす16歳のニッキー(ロビン・ジョンソン)。置いてあった車のライトを壊すもんだから、警察のやっかいになり、病院に収容される。一方、タイムズ・スクエア再開発を目指す若手政治家デイビッド・パールの13歳になる一人娘パメラ(トリニ・アルバラード)は『カッコーの巣の上で』を観たいのに許されない。などと、孤独をラジオDJのジョニー・ラガーディア(ティム・カリー)に“ゾンビ少女”と名乗り訴える。そうして精神病院で同室となったニッキーとパメラであった。二人は意気投合して、救急車を盗んで病院を逃げ出すのだ。

 「やることなすことが詩になる」とニッキーに対してパメラは言う。逃走事件となった2人に対し、DJジョニーは優しく語り掛ける。彼女たちは“スリーズ(はみ出し者)・シスターズ”と名乗り、クラブで歌い、盗みも働くし、テレビをビルの上から落とすというヤバい遊びまで覚えてしまった。だが、ニッキーは過激になる一方で、パメラは徐々に住んでいた廃屋から家に帰りたくなる。

 ちょうどパンクやニューウェイブというジャンルが流行ってた時代。スージー・クアトロ、ロキシー・ミュージック、ジョー・ジャクソンなどの音楽もかかっている。ニッキーの音楽の元は彼女の行動からみても、やっぱりパンクなんだろうな。“怒れる犬(Damn Dog”という表現もあったほどだが、暴れまくったら疲れてしまったみたい。

 どちらかと言えば女性向け、ティーネイジャー向けなのでしょうか。おっさんからすればジョニーやパメラパパに感情移入してしまう。終盤、ニッキー・マロッタは目の周りを黒く塗って登場する。これってバットマンのロビンっていうダジャレなんですかね?

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kossy