劇場公開日 1997年12月20日

「タイタニックの凄さを、どう言語化するのか問題」タイタニック(1997) ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0タイタニックの凄さを、どう言語化するのか問題

2025年3月10日
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鑑賞方法:VOD

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楽しい

興奮

この作品が凄い映画なのは、誰でも知っているが、
「その凄さをどう言語化するのか問題」は、まだ検討の余地がある。
タイタニックの凄さ、それは私が思うに、
「セクシー映画の邦題に『パイパニック』が誕生するぐらいの凄さ」
に集約されていると思う。

『タイタニック』も凄かったが、『パイパニック』も、どえらいインパクトだった。
我々オジサン世代の脳裏に、一生こびりついて離れない、
忘れないであろう、このパロディタイトル。

当時学生だった我々は、目を輝かせながら、これをイジリまくった。
夕暮れの船首にローズが羽ばたく、あの名シーンの模倣遊びをする時は、
必ずジャック役はローズ役の胸を、モミモミしなければならない。

不文律の誕生であり、暗黙の了解、という大人達のルールを、
我々はパイパニック、もとい、タイタニックから学んだのだ。

正直、私はパイパニックを観たことは無いが、
パイパニックを妄想する上でタイタニックは、
必要不可欠な教科書であり、本家は何度も観た。

そして、これはかなり重要な指摘になるが、
本家のローズ、つまり、ケイン・ウィンスレットは、
なかなかの豊満ムチムチボディで、魅惑の乳房の持ち主で、
その存在自体が、まさに、パイパニックそのものだったのだ!!!

ぶっちゃけ、40〜50代のオジサン世代で、
のちに、ムチムチ異性に魅了されてしまったオジサンの65%は、
ケイン・ウィンスレットに調教されているという、調査報告もある(嘘)。

いずれにしても、タイタニックの凄さは、パイパニックが形成している説は、
あながち間違いではないだろう。

王道の恋愛映画であり、
王道の青春映画であり、
王道のパニックアクション映画であり、
あっという間の3時間であり、
鑑賞して90分に差し掛かると、そろそろだな、、、
と胸が高鳴り、ラストの回想シーンから現在シーンに戻る時には、
出演者らと同じように、観客や視聴者も号泣しているのだ。

面白い映画ってこういう事なんですよ〜と教えられ、
そして思い知らされ、下手に異論を唱えようものなら、

「はいはい、逆張りご苦労さん」

と嘲笑われる覚悟も必要。
だって、面白くないわけないんだから。
人間だったら面白くないわけがない。

でも、有名過ぎるから、映画のマイベスト10に入れるには、ちょっと恥ずかしい。
だから「殿堂入り」という逃げ道を用意したくなる。

そういう不朽の名作だと思う。

ソビエト蓮舫