「マックイーン。カッコイーン。」大脱走 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
マックイーン。カッコイーン。
まずは、不屈の男達に敬礼!実話ベースってのが凄い。で、何に一番驚くかと言うと、あの収容所の捕虜たちは、映画になった大脱走の失敗の後、新たなトンネル「ジョージ」を掘って完成させてるって事です。
中学生の頃、このマックイーンのスタイルがカッコ良くって、半袖のトレーナーを着てました。VANでした。マックイーン、ちゃんとバイク(BMW-R Series風に改造されたTriumph TR6)に乗れてる、と言うか、乗りこなしてる所も素敵です。
俺的には「大脱走」は歴史的な名画。一か所に集められた腐った卵。見方を変えれば、そのスジのプロが一拠点に集合した事になる訳で。脱走も大掛かりだし、準備も万端。やることが一国の諜報部門みたい。と言うか、「塀の中のMI6」。ミリオタ心をくすぐります。
塀の中に連れ戻された11人。最後に戻った"The Cooler King"のヒルツは、その名の通りにCoolerに直行。床と壁を叩く野球ボールの音は「不屈の魂」の象徴。ヒルツだけではなく、ここに集められた男たちの。
って事で。
やっぱ、最高でした。
で思うんです。映画界に革命をもたらした偉人の1人は、スピルバーグ。技術的な面もさることながら、技巧的に造り込まれた「見せ場」を、惜しげも無く連続して繋ぎ観客を飽きさせない。これは一つの大きな流れになったと思っていますが、「見せ場の連続」と言うやり方は、「ただただ大物アクションを安易に連発する映画」を生み出し、更には「ストリーそっちのけの早い展開・大きな仕掛けでアドレナリン放出させるだけの映画」が、世界中に蔓延する結果につながった。何か、ジョーズやインディジョーンズ後、そんな印象を持ってます。別にスピルバーグが悪い訳じゃないけど。
1963年7月4日にアメリカで公開された、この映画。確実に言える事は、今の映画界で、こんなもんは誰も作ろうとしないだろうって事。どう足掻いても、地味に埋もれちゃうよね。興業的にはナシでしょうよ。そんな事を考えると、映画が終わっても、席から立ちたく無い気持ちになってしまいました。でも。トイレ行きたかったので、そそくさと立ちました。
大脱走よ。永遠なれ。
マックイーンもコバーンも、大好きです。子供の頃、テレビで見た時、コリンが撃たれる場面で泣いてしまった事を思い出しました。
午前10時の映画祭にて。
コリンとヘンドリーには泣かされますね。ドイツの古城郡、アルプスの美しさに感動した後だけに、さらにグッと来ました。( ; ; )
仏レジスタンスの助けで脱出したセジウィック(コバーン渋い!)もいましたね。^ ^
後半の街中や列車、川下りや空撮、大草原などハラハラしつつも眼福の極み!まさにGREAT!永遠なれ!
「大脱走よ。永遠なれ。」
まさしく、今(午前10時の映画祭で見終えたばかり)、そんな気持ちです。
以前バイクのツーリングに参加したら、ヒルツの乗るバイクに乗っている(もちろん、実際は改造して似せている)人がいました。私が「ヒルツ」という名前を出したら、「初めて気づいてもらえた」と、とても喜んでおられました。
1973~4~5年あたりのクリスマスイブにテレビでやったのを
きょうだい三人で齧り付いて見た記憶があります。
冬休み明けまでその記憶は残り学校でもみんなで 面白かったね〜って話したという笑。
逃げおおせたのは船で行った二人組だけだったという記憶、合ってます?
失礼しました。
最高峰じゃなく、「ショーシャンクをオールタイムベストに選んでる若い方が多い」ということに訂正します。
VANの学生服。地元のほとんどの学生服を製造している会社のものより3千円ほど高かったです(多分)。
bloodさん、毎度です!
今の若い映画ファンは『ショーシャンクの空に』が脱走ものの最高峰にしてる方が多いですよね。昔の映画ファンほどこの『大脱走』を最高峰にしてるような気がします。
ちなみに俺は中学生のころ、VANの学生服着てました!内側チャック付き。