大捜査

劇場公開日:

解説

カリフォルニア、太平洋岸の小さな漁師町を舞台に、砂浜に打ちあげられた女の他殺体をめぐる、町の警察署長の捜査活動を描いたサスペンス・ドラマ。製作はウィリアム・ベラスコ、監督は「朝やけの空」のジェームズ・ゴールドストーン、脚本はレーン・スレート、撮影はミシェル・ユーゴー、音楽はペリー・ボトキン・ジュニア、編集はエドワード・A・ビアリーが各々担当。出演はジェームズ・ガーナー、キャサリン・ロス、ハル・ホルブルック、ハリー・ガーディノ、ジューン・アリソン、クリストファー・コネリー、トム・イーウェル、ピーター・ローフォード、エドモンド・オブライエン、アーサー・オコネル、アン・ルサフォード、アート・メトラーノなど。

1972年製作/アメリカ
原題または英題:They Only Kill Thier Masters
配給:メトロ
劇場公開日:1973年3月24日

ストーリー

ある朝、人影のないカルフォルニアの海岸に女の水死体が打ちあげられた。それは海辺の一軒家に住むジェニー・キャンベル夫人と身元がわれ、死体のそばに彼女のドーベルマンがいたことや、手首と足首に歯跡があったことから、飼い犬に噛み殺されたものとして処理された。最寄りの漁師町エデン・ランディングの警察署長エイベル・マーシュ(ジェームズ・ガーナー)は、休暇から戻って事件を知り、凶悪なドーベルマンを預けられた獣医ワトキンズ(ハル・ホルブルック)のもとを訪れた。ワトキンズの助手ケート(キャサリン・ロス)から重要なサジェッスションを受け、死体を再検査する気になった。その結果、ジェニーは真水で溺死させられた後で海に放り込まれたことや妊娠3カ月だったことなど、意外な事実が判明した。ドーベルマンは無実になったものの戻る家がなく、彼女のすすめでエイベルが取りあえず引き取ることにした。エイベルは、捜査の第1歩としてジェニーの別れた夫キャンベル(ピーター・ローフォード)に会った。彼によれば彼女は2年前、彼を棄ててある女の所へ走ったきり会ってはいないということだった。彼は手がかりを求めて、ジェニーが生前、住んでいた海辺の家にでかけ、そこで1枚の写真を見つけた。裸の男女が砂浜を走っている写真で、誰かは判明できなかった。初対面のときから互いに好意を持っていたエイベルとケートの恋は次第に発展していったが捜査はほとんど進展せず、州警察からストリーター警部(ハリー・ガーディノ)が応援にきた。エイベルは再びキャンベルに会い写真を見せたところ、彼はジェニーが同じような写真をたくさん持っている筈だ、といい、夜9時に海辺の家で会う約束をした。しかし、エイベルが出向いたとき、家は火に包まれ、キャンベルは殺されていた。そして犯人らしい人物が車で逃げ去っていくのを目撃した、。その夜、エイベルは、はかどらない事件の憂鬱さもあって、ケートとベッドを共にした。するとマーフィが2人の間に割って入り、突然敵意をみせ、この犬の名を知らない筈のケートが、名前を呼びながら静めた。どうしてマーフィという犬の名を彼女か知っているのか、という疑問がエイベルの脳裏をかすめた。エイベルがワトキンズの診療所を訪れたとき、彼がマーフィを自由自在に操るのを見て、ジェニー殺しはこの男だと確信した。警察に連行されようとしたワトキンズはすきをみてエイベルの腕に睡眠薬を注射し、逃亡した。次の日、青いクライスラーがワトキンズの家のガレージで発見され、エイベルと警察隊が包囲した。ワトキンズはなんの抵抗もしなかった。その態度から彼は白だと考え始めた時、エイベルは背後から襲われた。相手は男装のワトキンズ夫人(ジューン・アリソン)だった。ジェニーを殺し、更にキャンベルを殺したのは彼女だった。夫人はジェニーを愛していたが、彼女はそれに満足せず、ワトキンズを誘惑し、その上、他の男の赤ん坊を宿したので殺したのだ。夫人をかばうワトキンズはストリーター警部に射殺された。職場を失ったケートはエイベルに分かれを告げ、町をでようとしたが、エイベルがとめた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く