劇場公開日 1991年8月24日

「豊富な予算で豪華なA級映像になった」ターミネーター2 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0豊富な予算で豪華なA級映像になった

2013年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、TV地上波

興奮

総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 85
演出: 90
ビジュアル: 90
音楽: 70

 前作ですっかり評価の高まったシュワちゃんとキャメロンが、1億200万ドルというはるかに豊富な予算で作った続編。
 何せ低予算だった前作からの人気を引き継いで製作された大作映画であるから、かなりの迫力のある映画になっている。金にものを言わせて活劇は豪快にいろんなものを破壊して派手だし、CGの技術が発達していて映像も質が高い。

 前作以上に進化してさらに死ななくなった新型ターミネーター。液体金属の体にはどんな衝撃を与えても一時的な足止め効果以上のものは与えられない。だから衝撃が駄目ならこんなのをやっつけるにはもうあの手しかないなと思ったら、実際予想通りとなって結末の予想そのままだった。
 それに今回は旧型になっていたとはいえシュワちゃんも最初から味方についていたし、何とかなりそうという感じがした。今作も充分楽しめる映画だが、その分、荒削りの物語ではあったがひたすら追い詰められ殺されるかもという状態の前作よりも、私個人の感想として少し緊迫感が薄れたように思えた。

 個人的には若きジョン・コナー役のエドワード・ファーロングが良かった。普通にしていればただの美少年なのに、あの年齢でもう立派なプロなみの技術を身に付けて犯罪をこなし、バイクを乗り回すという行動力。未来からターミネーターなどやって来なくても、彼を主人公に普通に少年犯罪映画が一本出来そうな勢いである。薬物や酒など私生活に問題があったようで、本作以降伸び悩んでいるのは残念。

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Cape God