ゾンビ・コップのレビュー・感想・評価
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【”不老不死、そして再生装置。”奇想天外な設定だが、テンポ良い展開と勧善懲悪ストーリーが佳き作品。】
■ロサンゼルス市警察のモーティス刑事は、相棒のビグロー刑事と強盗事件の捜査を担当するが、犯人たちが何をされてもなかなか死なないことに驚愕する。 犯人の遺体に付着していた薬品からダンテ製薬という会社の関与を疑った2人は、捜査に向かうが、モーティス刑事は減圧機に閉じこめられ死んでしまう。 ◆感想 ・主人公がゾンビになったり、また死んだりと'80年代ゾンビ映画としては異色の出来である。 <今作は、ユーモアも満載で今まで観たことが無いタイプのホラー映画である。>
これでお前との美しい友情も終わりだな
連続強盗事件を捜査中に殉職したロジャー刑事は、とある企業が開発した装置によりゾンビとなって復活し自身の殺害犯を追いかける…
ハンサム刑事ロジャーと相棒のゴリラ刑事ダグの掛け合いが面白い。
冒頭の市街地での銃撃戦やクライマックスのゾンビ同士の銃撃戦(死んでいるのでお互いに被弾しても平気)などアクションシーンは見ごたえがある。
徐々に腐乱していくロジャー刑事や既に腐っている犯罪ゾンビの特殊メイクも出来が良い。
登場人物のほとんどが死亡しているにも関わらず、清々しさすら感じさせるラストシーンとか最高です。
イケメンのロジャーと、ワイルドなダグ二人バディもの刑事ゾンビ映画。...
イケメンのロジャーと、ワイルドなダグ二人バディもの刑事ゾンビ映画。先にゾンビ化しちゃうロジャーが中心で、活躍はロジャー7のダグ3くらい。二人の会話がいい感じでゾンビ化しても明るい。
ゾンビ化した後は撃たれても死なないから無茶苦茶な戦い方が出来る。チャイナタウンの肉屋の解体された肉たちが暴れ出すシーンなんかバタリアンの影響受けてそうな感じがする。
さすがに古いが作り込みはしっかりてしる。
悪役が白スーツ着た爺さん2人で、レベッカとランディが両人とも金髪美女で両方死ぬとかキャラ被りある。
ダグがゾンビ化して攻撃してきた時にストロベリーワインの口紅というキーワードで正気に戻るのだが、2人の友情を思い出すキッカケとかそんなもんなのか。
死体蘇生装置を使って金儲けするダンテ製薬許さん!みたいなこと言って壊滅させるが、二人ともゾンビになってしまったから、もうすぐ腐って溶けてしまう.....
「生まれ変わったら女性用自転車のサドルになりてぇ。」
「そう考えると元気が出る。」
「女性用サドルって気持ちぃのかな?」
「ワォ!」
とかいう仲良しデッドハッピーエンド。
書き下ろしと思われる映画主題歌があったり、バディものとしてみてもゾンビものとしてみて良い作品。
ドーン・オブ・ザ・ゾンビ刑事
原題は『Dead Heat』。
なのに、この邦題。
一度死んでゾンビとなった刑事が、ゾンビを利用する悪徳企業の陰謀に立ち向かう。
そして、この内容。
B級もB級、THE B級!
80年代、人気のジャンルだった刑事モノ。
同じく、マニアックな人気ジャンルのゾンビ物。
よし、その2つを合わせちゃえ~!…と、何とも安易な発想。
世の中にはロボのコップやエイリアン刑事(『ヒドゥン』)だって居るのだから、ゾンビの刑事が居たっておかしくない。ゴースト刑事だって居るだろう。(…そんな映画、多分あるよね??)
これでつまらなかったら単なる企画倒れだけど、ちゃんと面白い!
真面目刑事と不良刑事のコンビの、画に描いたようなバディ。
勿論、2人のやり取りはコミカル。
ゾンビになっちゃったのは、真面目刑事の方。
相棒が死んでも、ゾンビになっても、悲壮感は全くナシ!
緩さ、コミカルさはそのままで、ひたすらお気楽。ここまで来ると、バカ楽しい。
怖さも全くナシ。敵のゾンビも銃弾食らって死なないだけでゾンビらしさの欠片もナシ。
ツッコミ所、チープさだけはたんまりと。あの死体蘇生マシンはチープ過ぎるやろ!
怖さは無いけど、実はゾンビだったヒロインの顔がグニャッと腐敗したり、中華料理屋の食材がゾンビ化して襲ってきたりと、見せる所は見せる。
ゾンビで居られるのは僅かな時間だけ。途中、相棒が殉職。
孤立無援のまま、悪徳企業に乗り込み。そこへ、相棒もゾンビ刑事になって現れ…って、もう何でもあり!
事件は解決、めでたしめでたし。ゾンビになっちゃった心配も何処へやら、最後まで軽快。
まるで『あぶない刑事』を見ているよう。
決して話も演出も誉められた出来じゃない。
感動もナシ。スリリングでハードなアクションや恐怖のホラーにも程遠い。
悪く言えば、ポンコツ、下らない、しょーもないおバカ映画。
でも良く言うと、90分ただただ楽しめる。これぞ肩の凝らない痛快娯楽作。
何かお困りがあったら、ロボのコップやエイリアン刑事ではなく、ゾンビ刑事にお任せを!
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