その男ゾルバのレビュー・感想・評価
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考えすぎて疲れた時にオススメ
陽気な男と生真面目な男が一緒に仕事する話し。
コメディかと思うくらい豪快な失敗劇なので、それはそれで良しとする主人公に敬意を表します(苦笑)
それより男と女、人間の本性を描いた映画なのか...最初、自分にはよくわからなかったです。
世の中には色んな性格の人がいて、自分が正しいって思うもんだけど、ちょっとした笑いや、ちょっとしたアドバイスで救われたりする。二人の男には変なたくらみがなく自然体だから相性がいい。「こういう人間関係いいなぁ~」と思えた。
娼婦---急に病気かよ!
未亡人---よりによって祈ってる最中に?
とまぁ展開が唐突な場面もありますが、中盤以降は中身の濃い話だと思います。この二人の女性に対しては、楽観的に取り組む仕事とは正反対で現実的なシリアスさが出ております。特に私物を奪い合うシーンは風習が出ていて考えさせるものがありました。
また、1964年で白黒映画ってのに最初は驚きました。何か意図があるのか予算の関係かわかりませんが、ゾルバをはじめコミカルに進んでいく半面、実はシリアスな映画という意味で白黒にしたのかなと個人的には解釈しております。
音楽も場面によって上手く使い分けられてて良かったです。
考えすぎて疲れた時に観るとスカッとするエンディングですね。色々あるさぁ~何とかなるさぁ~って気持ちになれます。
白黒ながらギリシャ クレタ島の風景の美しさを感じ取れます。 そして...
白黒ながらギリシャ クレタ島の風景の美しさを感じ取れます。
そしてゾルバの一貫しての自由奔放さ。こちらも首を傾げたくなるほどだが、最後は主人公同様笑うしかない。
それもゾルバ役の俳優さんの良い表情、演技によるものでしょう。
それにしてもクレタ人が陰湿で不気味、いくら風景が綺麗でも住みたくはないなぁ・・
稀代の名優アンソニー・クインの快演&怪演ぶりをお腹一杯堪能できます!
アンソニー・クインの映画と言えば、フェリーニの道、ナバロンの要塞、アラビアのロレンスの名前がまず挙げられると思います
しかし本作はこれらの作品にもならぶ、彼のキャリアを代表する作品だと思います
彼のファンなら絶対に観て於くべき作品です
グッドモーニングベトナムで本作の事が一言だけ触れられます
是非併せてご覧下さい
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