「数字も持ってるパゾリーニ先生」ソドムの市(1975) 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)
数字も持ってるパゾリーニ先生
世界中の、
映画、映像作品において、
さまざまなジャンル、
カテゴリーに分類されながら、
めちゃエグいシークエンス、
ただただ気持ち悪い作品を現代では見る事ができるようになった。
そんな中、パゾリーニ先生は、
目を背けたくなるようなシーンを、
無駄を最小限にした編集に、
壮麗な音楽を重ねて、
見やすくなるように各シーンを仕上げている。
モリコーネがスクリーンに向かいながら、
一曲、一曲、オエーってなりながら、
スコアを書いてる姿、
名曲をあてている姿を想像してしまう。
フィクションに倫理的絶対価値観を持ち込まない、押しつけない。
また、
許せない、理解不能、感情移入なんてできない、
そんな時どうする、
そんな時の為の、
推薦されるべき教科書的作品としては、
古今東西、
他の追随を許さない、
貴重な逸品である。
でも、オエーってなる人には薦めてはいけない。
また、
どんなエグくても、難解でも、
見やすくなるように魅せる変態パゾリーニ先生の人気は、
数字が証明している。
『ソドムの市』は満席、
『テオレマ』は20人程度、
『豚小屋』は8割、
他もかなりの数字だそうだ。
ありがとうPFF、ユーロさん。
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