卒業(1967)のレビュー・感想・評価
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「両親が僕たちをみたら何というか」「なんて言うの?」
映画「卒業(1967)」(マイク・ニコルズ監督)から。
小学校の音楽室から聞こえてきた「コンドルは飛んでいく」、
それから芋づる式に思い出されたのは
「サイモン&ガーファンクル」「サウンド・オブ・サイレント」、
映画「卒業」となって、何十年間ぶりに鑑賞した。
えっ、こんなシーンがあった?という驚きばかりで、
自分の記憶力のなさを痛感した作品となった。
超有名な「教会の入口に十字架で鍵をかけて、
ふたりでバスに乗って逃げるシーン」は、
なんと残り1分30秒で画面に登場したのだから。(汗)
そんな中で、私が選んだ気になる一言は、
主人公・ベンジャミンを演じる、ダスティン・ホフマンと、
母親くらい年の差が離れたロビンソン夫人を演じる
アン・バンクロフトの情事のあとの会話。
「両親が僕たちをみたら何というか・・」
「なんて言うの?」「わかりません」の一部分。
私たちも、情けない状態に陥ったときに、
「~がみたら何というか」と嘆くことがあるか、
「なんて言うの?」と訊かれたら答えに困る。(笑)
この会話が妙に可笑しく、メモをした。
昔は、音楽で思い出す映画が多かったのになぁ。
青春のバイブル。
古い映画だが、今でも鮮明に覚えているのはラスト・シーン。
でも、このラスト・シーンは余りに有名でコントなどにも流用されていたのを思い出す。
サイモン&ガーファンクルの歌が全篇に流れるこの映画で、彼らの存在を知り彼らの歌のファンになった。
サウンド・オブ・サイレンス。ミセス・ロビンソン。スカボロー・フェア。明日に架ける橋。
コンドルは飛んでいく。ボクサー。冬の散歩道。いとしのセシリア。
どれも好きな楽曲だ。
余談だが「エルビス・オン・ステージ」での『明日に架ける橋』は絶品だ。
今やハリウッドの代表スターのダスティン・ホフマン
この後の『明日に向かって撃て』でもヒロインを演じたキャサリン・ロス。
若い二人の愛を軸に様々な大人の世界を垣間見る青春の一ページを切り取ったマイク・二コルズの佳作である。
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