卒業(1967)のレビュー・感想・評価
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サイモン&ガーファンクルの名曲、サウンドオブサイレンスが胸に響く。...
サイモン&ガーファンクルの名曲、サウンドオブサイレンスが胸に響く。ってか、劇中曲全部知ってる。大昔に見たのかな、記憶にない。
とんでもない話だ。
大学卒業したボンボンが馴染みの家の人妻と関係を重ねる。そしてその人妻の娘に惚れたボンボンは娘のストーカーと化す。笑えるのは娘もまたこんな奴がいいらしい。そして有名なラストへ。
男は実はこのとんでもな話にある種の憧れを持っている。女性の方にもそんなのがあるのかもしれない。
批判的にせよ何にせよ、なぜか記憶に残ってしまう作品。名作?なのかも。
恋の彩りとか心の機微を楽しむ、いわゆる「感動もの」ではない。別の面...
恋の彩りとか心の機微を楽しむ、いわゆる「感動もの」ではない。別の面白みがたくさんあったと思う。技法には詳しくはないが、それでも気がついてしまうほど独特な手法がとられている。そのテクニカルな一面とコミカルな演出が怪しさを生み出している。
サイモン&ガーファンクルのScarborough fairが良かった
一度きりの人生
ベンに対し、後先考えないクズなどの評価が多い作品。
ボクは違う視点で観賞できた。
賢く未来を計算していくことが当たり前の世の中。知らないことを経験し悩み心の赴くままに行動するベンを羨ましく思えた。
人生は一度きり。傍観者はなんと言おうとも、己の命を燃やしきって欲しい。
ミセスはベンのことが好きになってしまったと思うと、一連の行動も幼くかわいいと思えます。
芸術作品としてもカメラや映像の斬新さが惹き付けられました。
同じ作品をいろいろな方が観て、それぞれ違った感想になるのが映画だと思います。
なぜなら、人それぞれ経験してきたことや思考が違うからです。
同じ作品を、10代、40代、70代で3回観てみたいです。
●暴走。
あまりに有名なラスト。しかしこれ、どういうモチベーションで描かれた作品なのか。しばらく考えた。
一歩間違えりゃストーカーで逮捕だわ。「出てけ」ってバークレーの家主の反応がいちばん正しい。
客観視せず、彼に感情移入できるとハマる作品。夫人との初夜のやりとりは笑える。
50年前の映画はこんなんだったんだ〜 音響がそこまで良くなく、車で...
50年前の映画はこんなんだったんだ〜
音響がそこまで良くなく、車で走ってて挿入歌が流れているシーンでもトンネルに入ると平気でエンジン音が紛れてくる
階段を駆け下りるシーンでもワンカットでまだ駆け下りてる!てなる
ラストの教会へ走るシーン、ずっと走ってる!てなる
無音が多かったり
時代背景を感じる
挿入歌がいい
お母さんと不倫し、その娘と恋に落ち、最後は教会へ乗り込んで結婚式から花嫁強奪というストーリー
卒業ってこんな話だったのか!
ラストシーンのイメージ強すぎてこんな話だと思ってなかった。ただ単純な話ではなかったんだなあ
ダスティンホフマンやっぱいいなあ〜〜なんか美形って訳でもないんだけど、自分を貫く感じとか誠実さとかで凄くカッコよく見えるんだよなあ
あとロビンソン夫人どっかで見たなあと思ってたけど、まさか奇跡の人のサリバン先生だとは……なんかショックだ…
監督のセンスが良すぎて、ずっと見てたかった。監督賞獲るのも頷ける。なんだあのセンスのかたまり。挑戦してる感じが垣間見える。音楽も絶妙、、、
時代は変わりましたね…
たるい感じの始まり方だったので、途中で見るのやめてしまうかも…と思いましたが
主人公の女性に対するキョドり具合に、苦笑しながらなぜか引き込まれました
水槽やプールがシーンごとに象徴的?に描かれていておもしろい
主人公童貞卒業後の、メインテーマ曲
サイモン&ガーファンクルがなんだかおもしろくて、声に出して笑ってしまいました
なんでだろう
映画の無駄な間が苦手ですが、この映画の間に関してはよかった
なんかアンニュイな?だるさが映えていた
ただ、昔だったら情熱的に後先考えず行動する若さ!で受け入れられたはずのストーリーが
昨今のストーカーや恋愛のもつれでの殺人事件などの報道を目や耳にしているので、
主人公の行動が途中から恐ろしくて…
彼女のことを追いかけてわざわざ大学近くに下宿とか、家に上がり込むとか…
結婚式場まで特定して、こわい!
これ、彼女が好意的だったからよかったものの
最後のシーン、バスの中での二人の表情が印象的
なんだか今後の人生の全てをこの瞬間のふたりの表情がすべて物語っているようで
超有名な結婚式奪還シーンより、バスの中の表情が印象に残った
縛られない。心の赴くまま生きる
アメリカンニューシネマといわれる映画の中では
めずらしくBADENDでもない気がする作品。
というのも、主人公は社会的地位を悉く失ったという意味では不幸だけど、
好きな人と添い遂げられたのだから幸せではないか。
ダスティンホフマンの演技が素晴らしく、
社会への閉そく感から無軌道に振る舞う青年を見事に演じている。
ところで、婚約者を捨ててまで、顔見知り程度の男を選ぶヒロイン。
根本的なところで繋がりを感じる人と出会ってしまった、と。
そういうこともあるかもな、と妙に納得してしまった。
教会
ラストの花嫁奪還のシーンが有名な作品で、勝手に若者のたくましさ、心踊るハッピーエンドを期待していたのですが、オープニングで主人公が言っていたように将来に不安ばかりが残る結末でした。
若者の後先考えない無鉄砲さを描く為か、話のメインに成ると思っていた娘との恋物語は、何かよく分からないうちに始まってラストの結婚式まで駆け足ぎみで進んでいきます。逆に前半の不倫に関しては、若者が自分の殻を破っていく過程を丁寧に描いています。意図してのバランス配分なのでしょうが、この辺りが自分としては楽しめなかった。
挿入歌が流れて無言で話が進んでいく演出が多用されていたのにも辟易。こういうのは1作品でオープニングとエンディング、中盤に1回程度に抑えて欲しいです。
全く関係無いですが主人公が潜水服を着て歩く誕生日のシーンとSF映画ロボコップの誕生シーンが同じ演出だったように思います。
もう一度観たい
挿入歌や劇中の空気感などは、まさに名作と呼ばれるに相応しいと思った。
ラストも、後世に多大な影響を与えていることが不思議ではないほど、印象に残るものだった。
歴史的背景を加味すると、より深みを増す作品だと思った。
実はずいぶんと不道徳な話
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:80点 )
この映画を観る前から、サイモン&ガーファンクルの音楽を好きで聞いていたしこの映画に使われたことを知っていた。本当かどうかは知らないけれど、なんでも歌をこのように作品中に挿入したのは、この映画が初だというのを後に聞いたことがある。そしてこの映画を観る前から、名優ダスティン・ホフマンが主演したことも有名な最後の教会の場面も既に知っていた。そんなわけで学生のときに初めてこの映画を観たときは期待値が高かったし、内容はよく覚えていないんだけれど、やはり結婚式から花嫁をかっさらうなんていかした終わり方だなんて少し思ったように記憶している。
だがそれから数年後。
「本人たちはいいんだろうけれど、突然花嫁をさらわれた花婿や残された人々は一体どうなるのか。あの結末は大嫌い」
そんな意見を聞いたときに、それはそのとおりだなと思った。大人になって改めて観てみると、他人の迷惑など考えない随分と責任感のない幼稚な主人公の言動が目に付く。ロビンソン氏から妻と離婚すると言われて「どうしてですか?」と原因を作った不倫の張本人が聞きかえしてみたり、相手の家庭を破壊しておいてそのうえさらに娘を略奪婚をしてみたり、他人の迷惑を顧みることがない無軌道な暴走ぶりは痛々しいほどに馬鹿でくだらない。
他人の迷惑など知らないとばかりに学生運動とヒッピー文化が花咲いて、若者たちが自分たちの方向性を見出すことが出来ず暴走した時代の作品だからかもしれないが、被害者側のことはろくに描かれていなくて自分の好き勝手に動く人たちを中心に物語は動く。主人公の立場から観た映画としての物語の展開の爽快感はあるのだが、よくよく考えると随分と不道徳で反社会的な映画でもあって、いい大人としては恋に燃える若い二人の逃避行を無責任だと感じてしまい、最早素直に祝福する気分にはなれなくなっていたのでした。
言わずと知れた大傑作
どうしたらいいかわからない。
人生ってそういうもんじゃないか。
昔この映画を見たときには何もわからなかった。
それはまだ若すぎたのだ。
若い人間の映画をやっているのだから、若い人がわかるかというと
実際問題そうではない。
昔は雰囲気で好きだとかなんとか言っていたと思う。
十字架で戦うシーンとかすごくよかったし、この映画のダスティン・ホフマンのエピソードなどもとても面白かったから。
今この映画を思い返すと、ただ雰囲気だけでどうにかなるというものでもない。
特にあのラストシーンは忘れられない。
このタイプのエンディングは後に高畑勲にも受け継がれているように思うのだけど、まあそれは置いておこう。
この映画のラストシーンに立ち込める不安感は、現代人そのものじゃないか。
あの時代のアメリカの不安を今の日本人は感じているように思う。
借りたのは10年以上前、近くのレンタルビデオで。
ドラマの塊
この映画を見たのは、おそらく自分が中学の時。
まだまだ青い自分には、この映画は青春の塊のように思えた。こんな風にアツくなれるほど恋に振り回されてみたい。
ジャケットにもなっている、足の下からのショットは未だにたまらなく格好良い。
そして、
やってしまったーというあの複雑な顔が忘れられない。
オープニングの長回しから、とにかく名場面がたくさん。
観た事無い人は、この映画から多くパロディが存在している事にも気づけるかも。とっても愛されてますね!私も大好きです。
「両親が僕たちをみたら何というか」「なんて言うの?」
映画「卒業(1967)」(マイク・ニコルズ監督)から。
小学校の音楽室から聞こえてきた「コンドルは飛んでいく」、
それから芋づる式に思い出されたのは
「サイモン&ガーファンクル」「サウンド・オブ・サイレント」、
映画「卒業」となって、何十年間ぶりに鑑賞した。
えっ、こんなシーンがあった?という驚きばかりで、
自分の記憶力のなさを痛感した作品となった。
超有名な「教会の入口に十字架で鍵をかけて、
ふたりでバスに乗って逃げるシーン」は、
なんと残り1分30秒で画面に登場したのだから。(汗)
そんな中で、私が選んだ気になる一言は、
主人公・ベンジャミンを演じる、ダスティン・ホフマンと、
母親くらい年の差が離れたロビンソン夫人を演じる
アン・バンクロフトの情事のあとの会話。
「両親が僕たちをみたら何というか・・」
「なんて言うの?」「わかりません」の一部分。
私たちも、情けない状態に陥ったときに、
「~がみたら何というか」と嘆くことがあるか、
「なんて言うの?」と訊かれたら答えに困る。(笑)
この会話が妙に可笑しく、メモをした。
昔は、音楽で思い出す映画が多かったのになぁ。
青春のバイブル。
古い映画だが、今でも鮮明に覚えているのはラスト・シーン。
でも、このラスト・シーンは余りに有名でコントなどにも流用されていたのを思い出す。
サイモン&ガーファンクルの歌が全篇に流れるこの映画で、彼らの存在を知り彼らの歌のファンになった。
サウンド・オブ・サイレンス。ミセス・ロビンソン。スカボロー・フェア。明日に架ける橋。
コンドルは飛んでいく。ボクサー。冬の散歩道。いとしのセシリア。
どれも好きな楽曲だ。
余談だが「エルビス・オン・ステージ」での『明日に架ける橋』は絶品だ。
今やハリウッドの代表スターのダスティン・ホフマン
この後の『明日に向かって撃て』でもヒロインを演じたキャサリン・ロス。
若い二人の愛を軸に様々な大人の世界を垣間見る青春の一ページを切り取ったマイク・二コルズの佳作である。
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