「眼差しはいつでも人にある」そして人生はつづく keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
眼差しはいつでも人にある
なにもかも壊された厳しい現実を見る客観的な視点とその地で災害にも負けず逞しく生き抜こうとする人々を温かく見守る眼差しが同居する。
フィクションとノンフィクションを織り交ぜてこの出来事を描くところにキアロスタミという映画監督の人間性が見える。
この作品の全てのショットで人が映っていないショットがどれ位あっただろうか?
恐らく指で数えられる程度だ。
"人間を描く"というキアロスタミの本能的姿勢こそが彼の作品が人を惹き付けて止まない所以なのだと思う。
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