劇場公開日 2021年10月16日

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「神がかってみえる人たち」そして人生はつづく あまねさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5神がかってみえる人たち

2021年10月15日
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主人公がクルマで走りながら目にするものを、同じ視点で私もずっと一緒に見ることになる。一緒にこの小さな旅に連れていって貰ったような感覚になれた。ユニークな映画だった。

地震の始末は、現実問題として、途方もなく大変そうだった。
でも、奥地へ行けば行くほど、被害はひどくとも、自然は素朴で雄大で美しく、そこで生きる人々もまた逞しく、純朴な美しさを感じさせてくれる。

地震の犠牲は、神の意志だったのか否か?そういう疑問が振り払えないようだ。当然だと思う。
でも、この映画を見ていると、愚痴を言わず働く素朴な人々の姿、とくに若者やこどもたちの…、それこそがすでに神がかった美しいものに見えてくる。
神の意志があるとしたら、ここにあるのだろうか…と。

何がどうした、というストーリー性が特にあるわけではないけれど、じわっと染み込んでくるものがあった。

あま・おと