「2022年のニューヨーク」ソイレント・グリーン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
2022年のニューヨーク
マンハッタンだけでも失業者が2千万人。電力供給もなく自転車で自家発電する生活。金持ちも家具は豪華に取り揃えてるが、食料品だけは万人にとって貴重なもの。ちなみに“家具”というのは囲ってる女性をも意味している。暴動も毎日のように起こっていた。金持ちは殺されやすいが、葬式なんてものはく、死んでしまったら死体焼却所へ直行。
刑事ソーンは殺人現場に赴き、“収穫物”をこっそり頂戴している生活だったが、殺されたサイモンソンがソイレント社の重役だったことを突きとめる。強盗によって殺されたのなら調書だけで済ませてしまう警察だったが、暗殺の匂いがあると直感したソーンは一人で捜査しはじめた。故人の囲ってた愛人とも寝てしまうスケベなソーン。しかし正義感が強い。上からの命令で終結させる書類にも署名しなかった。
巨大会社ソイレントの内情を知ってしまった男のサスペンスが主軸となるが、それよりも安楽死施設“ホーム”が印象的だ。好きな色、好きな音楽を選んで、今では失われてしまった大自然の映像を見ながら眠りにつくという施設。ソーンと暮す老人ソルは神を信じないが、ホームにこそ神が存在すると考えていたほどだ。暴動鎮圧のためのブルトーザーのシーンも空恐ろしくなってしまうほど。人間をゴミのように扱う現場を見れば、現実の未来をも危惧してしまう。
貴重な食料である“ソイレント・グリーン”。農場は全て独占している企業だけに何でも作れるのだろうけど、原材料は一体何なのだ?!
ホームでかかる曲が「田園」。音楽の印象とグリーン・フィルターの映像。ストーリーはパッとしないが、設定のインパクトで勝負の映画。
コバヤシマルさん、コメントありがとうございます。
台詞までは思い出せなくて申し訳ございません。
設定だけでここまで点数与えてしまう作品はなかなかありません。自分もそうした年齢に近づいてるせいでしょうか・・・
連日猛暑が続きますね。この映画も流行りましたね。『ソイレントグリーン イズ ・・・・・!』の名台詞は有名です。ソル・ロス役ロビンソンさんの遺作で撮影時殆ど目が見えない状態でのあの表現力!ホント素晴らしいですね。
kossyさん質問です
こちらはスマホなんですが、
先日から映画ドット・コムにアクセスをすると、日付けをまたぐと必ず初期登録画面=「規約⇒了承⇒ログイン画面」になってしまいます。
何故だろう?
誰かに通報されて毎回規約を読まされるようになったか・・
kossyさんは大丈夫ですか?