「アル・パチーノが演じる役の中で一番好き」セント・オブ・ウーマン 夢の香り ひぃちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
アル・パチーノが演じる役の中で一番好き
ゴッド・ファーザーのマイケル、のイメージが強くあったアル・パチーノですが
なんか見事にスイッチ押された感じです。
よく劇中で言っていた「フーアー!」は調べてみると
米陸軍が使っているとされる(語源とされる)スラングで、
つづりは「Hoo-ah」。
意味は「了解」「賛成」の他、好意的な反応、no以外のいろいろな意味で幅広く使われているのだそう。
あらやだ。が一番しっくりくる。
チャーリーがいい人。
大変良い人。
最後の演説で、フランク大佐(中佐)が
「この青年は魂が清らか。高潔である」と言うだけある。
この映画はこういう(チャーリー)人間になるべき、というのと、
こういう人間(チャーリー)を「受け入れるべき」とメッセージを含んでいるのと、
こういう人間のために演説をする、守る・・・主張する、のを受け入れるべき、耳を傾けるべきでは。と
・・・そういうことも言っているのかもしれない。
自分の利のために行動するのはしょうがない。
だって正義のために、正しい道のために人生棒に振ったり、幸せを取り損ねることもある。
しかし「そこ」を曲げてお願い出来ないか?
そうお願いしているスピーチ映画だ。
惜しむらくは「セント・オブ・ウーマン(女の香り)」というタイトル通り、
女性の香り、という主題を少し強く出す映画であって欲しかった、、
目が見えなくなった=鼻が利くようになった
=香りが嗅げるようになる=最も美しい香りは
=女性だ
女性こそ、神の生み出した夢のような存在である
こういう↑のを少し出して欲しいというか
いや、すでに出しているのを、私がちゃんと拾っていなかったのかな?
What can you say?
女ってものはさ
Who made 'em
誰が創ったんだ
God must have been
a fuckin' genius.
神ってのはすごい天才だな
元々女好きじゃなかったのかもしれない。
目が見えなくなったことで、
女性の香りが良く思えて・・・なのだろう。
<推測>
「盲人男性」を詩的?な感じで表現したのが
「セント・オブ・ウーマン(女の香)」なのかもしれない。
もしそうだとしたら、(仮に、です)タイトル付けた人のセンスに脱帽。
いや、仮に、だけど。二度目。
「俺がここにいて、いい理由は?」
「2つ!タンゴのダンスとフェラーリの運転がめっちゃ上手いです」
「ところでこの軍服を見てくれ。こいつをどう思う?」
「すごく・・・格好いいです」
ここのやり取り面白かった。(本当は感動した)
最後に出て来た金髪の先生、あの人がいい感じでフランク中佐とくっつくような・・・そんな描写があったら良かった。
強い感じで。
そしたら題名にも繋がるのに~
フランク中佐の夢の一歩に近付ける?フラグが立って幸せに満ちるのに。
これからチャーリーと一緒に見つけに行く方向に行ったのだろうか。
素敵なレビュー読ませていただきました、ありがとうございます♪
フランクが女性の香りに意外にも没頭しなかったのは、途中からのチャーリーの優しさと成長の匂いにフランクが圧倒されてそれどころでなくなったからでは?と僕は感じました。
だからあの演説のあとでの女教師に言い寄る姿は突っ張りフランクの照れ隠しの姿だったのではないかと。
それにしても人間、守るべきものを見つけると強くなれるんですね。
フ~ア~!(笑)