「米国版「ふそろいの林檎たち」」セント・エルモス・ファイアー 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
米国版「ふそろいの林檎たち」
1980年代にポパイと共に大学時代を過ごした者と同世代のアメリカの若者群像劇です。
7人の主人公が入れ代わり立ち代わり、誰と誰がどういう関係で、誰と同居していて、誰のことが好きなのか混沌としていて、やっと慣れてくるのが1時間過ぎたあたり、という作品です。
「ブレックファストクラブ」と共に「ブラットパック」のツートップを形成しますが、BCの方が主人公たちのキャラクターがハッキリしていて興味深いです。
いずれにせよ、日米の若者の価値観があまりにもかけ離れているのでなかなか同調しづらいですが、ラストにかけての「ふぞろい」さながらの全員協力体制には静かな溜息でした。
なんといっても音楽のデビッド・フォスターが懐かしさ抜群です。
以下 参考
デビッド・フォスターはEW&FやB スキャッグスなど1980年代に一世を風靡した「ニュー・ウェスト・サウンド」の中心人物です。Mジャクソンをはじめ、彼が関わったアルバムのバックミュージシャンを集めて結成されたのが「TOTO」です。
当時の大学生の必聴番組だった「Best Hit USA」に出る曲、出る曲すべて「TOTO」っぽいサウンドで、当時の日本の歌謡曲も同じようなアレンジの曲が多かったようです。
この作品の全編でかかる音楽の雰囲気がマンマで、当時を知る者には感涙の限りです。
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