「みんな 若かった…」セント・エルモス・ファイアー jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
みんな 若かった…
アメリカ80年代は〈レーガノミクス〉で、財政赤字拡大、格差拡大(景気は回復したが 恩恵は富裕層へ)
社会福祉費は 削減され、低所得者の暮らし振りは悪化(世相は暗い)
富裕層の知的なウェンディ(ウィンガム)が 福祉施設で働くのも、相談者に減らず口を叩かれるのも わかる
東海岸のヴァレーガール風 ジュールズ(ムーア)が
ドツボに嵌まるのも…
(パーティ三昧だった風潮などに 引きずられた感も… 彼女も世の中も現実逃避傾向あり)
学生時代、スターだったビリー(ロウ)は 卒業後は低迷し 妻子も苦しめる
(ロブ・ロウは 輝いている)
ヤッピーカップル、アレック、レズリーも 女性の気持ちに 疑問が生じ 結婚が暗礁に乗りあげる
(ヤッピー生活に対する疑問もあるかもしれない… )
あの時代を知る者としては、視聴しながら
色々、再考することが 出来た
今は恋愛模様だけでなく、時代背景に目がゆく
音楽も良い
(日本の当時のドラマに多大な影響を与えたのね…)
出演者達のその後は 様々だが
〈80年代のアメリカ青春映画の代表作〉に
その青春の輝きを刻めたことは
俳優としては本望だと思う
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