戦争と平和(1965~67)のレビュー・感想・評価
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「戦争と平和」の決定版‼️
文豪レフ・トルストイの名作を、ソ連映画界が全力をあげて製作した四部作、全7時間に及ぶ超大作です‼️第一部「アンドレイ・ボルコンスキー」、第二部「ナターシャ・ロストワ」第三部「1812年」、第四部「ピエール・ベズーホフ」‼️ひょっとしたらオードリー・ヘプバーンが主演した作品が有名かもしれませんが、原作を忠実に映画化した決定板は、絶対このソ連版でしょう‼️間違いないです‼️ナポレオンのロシア侵攻を時代背景に、ロシア貴族アンドレイとピエール、そしてヒロインのナターシャが、戦争の渦に巻き込まれ翻弄されていく姿を、様々な階級の人間のドラマで運命的に描いています‼️ロシア本国で撮影されたことや膨大な数のエキストラを動員したスケール感、リアリティあふれる戦場シーンの迫力はホントに凄まじい‼️特にスゴいのが戦場の恐怖感がダイレクトに伝わってくる「ボロディノの戦い」‼️戦場をただよう黒煙、うなりをあげる砲弾、そして身をすくませる銃弾の音‼️戦場を駆ける騎兵隊と歩兵、砲兵が織り成す大スペクタクルは、ひょっとしたら映画史上最大かもしれない‼️燃え上がるモスクワの街で子供を助けようと奮闘するピエールが、敵に捕らえられ、放火の疑いで処刑を待つ、その不条理さも戦争の恐ろしさを物語ってますね‼️そしてアンドレイとピエール、ナターシャを中心に展開する愛の悲喜劇、人間模様も素晴らしい‼️欲望と倫理観、人間の愚かさと高潔さ、神を疑ったり、神に感謝したり‼️人類史上最大規模の戦争で語られる、これらの人間の感情は、ものすごく内省的な独特なトーンで、いかにもロシア文学の映像化ですね‼️ピエールがナターシャへ愛を告白するシーンなんて、ホントに忘れられません‼️ナターシャを演じるリュドミラ・サベーリエワの、神秘的で純粋な美しさも、いつまでも瞼に焼きついてます‼️全7時間の大作、体調を整え、時間を確保した上で、何度も観たい作品ですね‼️
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