戦争と平和(1956)のレビュー・感想・評価
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ヘプバーンのナターシャ‼️
いくらオードリー・ヘプバーンがナターシャを演じてるとは言え、いくらヘンリー・フォンダが出演してるとは言え、やはりロシア文学を代表する「戦争と平和」の映画化作品が、ハリウッド俳優で占められ、そして英語が話されているのは違和感ありまくり‼️膨大な量の原作を3時間に要領良くまとめてはいるのですが、やはりセルゲイ・ボンダルチュク監督のソ連版の重厚さに比べると物足りない‼️イタリア軍が全面協力した戦闘シーンは見応えありますし、ヘプバーンの華麗な美しさ、ニーノ・ロータ作曲による「ナターシャのワルツ」も印象深くはあるんですが‼️
女性とドレスが綺麗
だいぶ前にも観て久しぶりに視聴。
オードリーヘプバーンが好きで観ました。
やはり、可憐。衣装も綺麗。ピーターの奥様も兄の恋人も綺麗。ドレスがそれぞれの個性に合った色とデザインでよく似合って美しい。ため息が出る程、ってこういう事かな。ただ、オードリーの相手は何故ずっと年上ばかりなんだろう?メルファーラーもあまりいいとは思わない。名優かもしれませんが。
びっくりして画面をまじまじと観たのが狩りに行く乗馬シーン。ドレスの女性が跨らずに横座りで男性陣に引けを取らずに騎乗しているのが凄い。スタントかなと思うけれど当時女性はこのようにして乗っていたのでしょうか?だいぶ上手くないと落ちてしまうのに。
追記:
馬に跨らずに乗馬できる馬具(鞍)だそうです。
跨って乗るより怖いと思います。
『許されざる者』になぜか出演していたオードリー、裸馬も何のその走り回っていました。
ですので本作もスタント無しのオードリー自身が乗っていると思います♪
リドミュラ=ナターシャへの想いを覆すまでには…
この1年、TV版とソ連版を続けて観ていた
ものの、過去に観たこの米国版については
印象が薄く観る予定は無かった。
しかし、たまたまTV放送があったため、
比較の上で再鑑賞してみた。
改めて観てみて、
ハリウッド映画らしいスペクタクルに、
特にナポレオン軍の撤退シーンには
並々ならぬ迫力を感じることが出来た。
しかし、全体的に主要3人を
空間的にも関わり合いの上でも
コンパクトに改変にしたのは、
ソ連版の約半分の上映時間でもあるし、
膨大な原作をまとめるためのやむを得ない
手法だったとは思うが、
ソ連版が主要3人の人間描写にも重きを置き、
その他の人間関係や話の展開については
ナレーターの処理で
原作の膨大さをカバーしていたのに対し、
この作品では
どうしても“はしょった感”が出てしまい、
重厚さとリアリティの観点からは物足りない
印象になってしまったのは残念だった。
更に、ソ連版「戦争と平和」の
若く可憐なリュドミラ・サベリーエワの
ナターシャぶりには
さすがの華麗なヘップバーンでもかなわず、
また、前半のクライマックスシーンである
ナターシャに愛を告白した
ピエールの喜びの描写が
どうしてもソ連版に比べて弱い。
これは多分に、
ピエールをヘンリー・フォンダが
演じていることと関連があるかもしれない
と今回は感じてしまった。
彼ではピエールの
“外見的な”凡庸さとは一線を画してしまい、
原作にある
「もし僕がいまの僕ではなく、
世界中でもっとも美しい、
もっとも聡明な、
もっともすぐれた人間で、
そして、自由な体であったなら、
僕はいますぐここにひざまずいて、
あなたの愛をもとめたでしょう」
(米川正夫訳)の台詞でイメージされる
人物像と一致しなく、
ナターシャの再起への気付きを働き掛ける
慎み深いピエールの想いが伝わらないので、
結果、原作やソ連版ほどの感動を
私に与えてはくれなかった。
そんなこともあり、やはり、
私のリュドミラ=ナターシャへの想いを
覆す「戦争と平和」の鑑賞にも
ならなかった一因だったかも。
それにしても、
このタイミングでのTV放映は、
ロシアが受身のこの戦争物語だけに、
この度のロシアによるウクライナ侵攻を
皮肉る意味合いでもあったのだろうか。
苦難の時も人生を愛せ、人生が全てだから。トルストイの言葉の引用
やはり小説の方が、トルストイを感じる
ファッショナブルなオードリー
エクバーグの圧巻の肉体
私には アニタ・エクバーグの存在しか、印象に残らなかった
この後 フェリーニに認められ、あの名作
「甘い生活」に出演でき、女優としては 幸福である
(もっと洗練され、美しい)
たとえ、代表作が この二作品だけに思えても…
ナターシャは ヘップバーン向きの役であるが、
役より実年齢が上なので、やはり カマトトっぽく
見えてしまうかな
さすがに舞踏会のシーンでは 軽やかではあるが
でも、やはりエクバーグの迫力に、ヘップバーンも、ファーラーも、フォンダも吹き飛ばされた感じ
圧巻の肉体が 女優としての幅と成長を邪魔したらしいのは、気の毒でもある (晩年は困窮)
ナポレオン、もう少し 何とかならなかったのか!
各国のスターが出演してるので 総花的で、ロシアが舞台の物語の重厚感みたいなものも、感じられない
「ドクトル・ジバコ」の様には、いかなかった…
絶世の美女、エレン。この人ほんとに綺麗です、アニタ・エクバーグって...
絶世の美女、エレン。この人ほんとに綺麗です、アニタ・エクバーグっていうのね、要チェック。ところがこの女がとんでもない奴(もちろん役の上での話です)
に対してヘプバーン演じるナターシャが清廉純潔なんだな、そう思った。
違うや〜ん、こいつも負けず劣らずやん。
この映画、男の方もふらりと戦争見物に出掛けたりとちっとも登場人物に共感が持てません。いい人は不幸になります(笑)
人馬を駆使した戦闘突入シーンは今ではもう撮影できないだろう、なかなかの迫力。
ヘプバーンの可憐さをカラー映像で堪能できること。恋人を思い、雨に濡れた窓ガラスから外を見る姿、しびれます。
見どころはそんなとこかな。おそらくは原作の素晴らしさは描ききれてないのかな、そんな気がする。
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