「ただただ虚しい」戦場にかける橋 ノブさんの映画レビュー(感想・評価)
ただただ虚しい
午前十時の映画祭にて鑑賞。
クワイ河マーチが流れると私の脳内でサル、ゴリラチンパンジー🎵と変換されるので弱りました。
初めて鑑賞しましたが、一言で言うと戦争の虚しさを痛烈に感じる作品でした。
イギリス人捕虜ニコルソン大佐が誇りをかけて懸命に建設した橋をイギリス軍の316部隊が爆破しようとする矛盾。
せっかく脱走に成功したシアーズ中佐が316部隊に半ば強制的に参加させられ再び現地に戻る虚しさ。そして銃弾に倒れてしまう悲しさ。
ニコルソン大佐に結構肩入れして見てしまいましたが、結局彼も同じイギリス人ウォーデンの砲撃を受けて倒れ、倒れ込んだ瞬間に橋の爆破スイッチを入れることになり丁度通りかかった列車もろとも苦労して建設した橋が爆破されてしまうラストはただただやるせない結末でした。
ただ、日本軍を利する橋の建設にイギリス人捕虜があれだけ一生懸命に働くだろうか、と疑問を感じました。逆に最初はさぼり放題だし、日本軍の厳しいイメージがあれっという感じがしました。ジュネーブ協定を盾に労役を拒むニコルソン大佐なんか真っ先に銃殺されそうな予感がしましたが、意外と人間的な斉藤大佐の対応で正直ほっとしました。あと、斉藤大佐を演じる早川雪洲さんの流暢な英語には驚かされました。
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