劇場公開日 1967年10月4日

「淀川長治氏が黄金狂時代と同格の傑作と表するに納得」戦艦ポチョムキン eichanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5淀川長治氏が黄金狂時代と同格の傑作と表するに納得

2017年12月15日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

映画のクラシックということと、故・淀川長治氏がチャールズ・チャップリンの黄金狂時代と並ぶツートップの作品として挙げられていたので、今回観た。観た感想は、矢張り傑作だと思った。淀川氏が偶然にもツートップに挙げた作品が共にサイレント映画であることが指し示すように、まず映画はセリフよりも、映像と音楽が第一なのだという感慨を持った。何よりも監督のエイゼンシュテインの演出が秀逸である。作品全編を通しての徹底したリアリズム。登場人物達の豊かな顔の表情と、音楽と見事なまでに合致した動きには驚かされた。そしてこの映画は、当時のソ連のプロパガンダ作品という要素を超えて、淀川氏の主張する映画魂の宿った作品である。是非一度大勢の人に鑑賞して欲しい名作である。

eichan
wakachanさんのコメント
2017年12月15日

チャップリンはおもしろい。ミスタービーンもおもしろい。共通点はほとんどセリフがないこと。戦艦ポチョムキンを見たことがあるかどうかは忘れてしまったが、評論文を読み、見てみたいなと思った。音楽と表情でできた映画というのは、国境も超えて素直に楽しめる映画ではないだろうか。

wakachan