007 リビング・デイライツのレビュー・感想・評価
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ボンドよりマネーペニーの配役変更がショック
007シリーズ15作目にして25周年の記念作品
監督はジョン・グレンのまま
しかし、配役に二つの大きな変更を断行
一つはボンド役をティモシー・ダルトンに、
二つ目はマニーペニーをキャロライン・ブリスに変更したことだ
この二人の変更で本作の印象は従来のシリーズからかなり変わった
世代交代そのもので、007のフォーマットはそのものでありながら全く新しい、今風に言えばリブートされた007になった
コネリーやムーア等の世代はもう引退して、同じ殺しの番号を襲名した新世代の同名のボンドの活躍と思って観るとしっくり納得できる
ティモシー・ダルトンには旧世代の影はなく、ハイテクにも強くより精悍だが、反面重量感に乏しい
しかし、それが80年代から90年代にかけてのシリーズを引っ張るための新しいボンド像にあうのは間違いない
合格点は出せると観客は感じたろう
問題は一瞬しか登場しないマネーペニーだ
彼女がMの秘書のマネーペニー女史も代替わりして若くなっている
こちらの方が007の古いファンにはショックだったはずだ
前作までの女優は歳を悟ってもう限界だと降板したのだ
前作「美しき獲物たち」での競馬場に着飾って皆で繰り出すシーンは降板する彼女への最後のはなむけのシーンだったわけだ
今度の彼女役のキャロライン・ブリスは当時26歳とのこと
これではボンドとマネーペニーの関係性はぶち壊しになってしまう
マネーペニーという名前は日本語にすれば、銭金締子みたいな名前なのだ
つまりMの秘書で来客者をさばきMのスケジュールを管理しその雑用を肩代わりするだけではなく、00番号工作員達の経費精算とか伝票整理とかの係でもあり、時には彼らの工作用のチケットや宿の手配も彼女が采配をふるっており、名うての秘密情報部員も彼女を怒らせたら、もうにっちもさっちもいかなくなる、そんな怖い存在なのです
これは出張で国内外を飛び回って接待で高い店で飲んだり遊んだりしまくり、たまに本社に戻って精算するときの大変さをわかっている人ならビシビシ伝わって来るものがあるはず
さらに前作までのマネーペニーはボンドと同世代の設定が大事で、その肝の部分が若い女性になるとぶち壊しです
マネーペニーは若い頃のボンドも知っており、多少の無茶な伝票もなんとか工夫して通してあげていたり、それを通じて工作といいながらこれ本当?というようなボンドの遊びの派手さも、所在の確認の為に彼のガールフレンドもすぺてお見通しの存在なのです
英国の秘密情報部MI6の00部門の部長たるMの秘書に長年勤めているからには身元の相当しっかりした良家のお嬢さんで、若い時はすこぶる付きの美人
年増になっても十分に美しい
恐らくボンドがちょっかいをかけたことも二度三度あったりのはず
彼女もまんざらではなく彼を待っているのですが、所詮結婚に向かない男と諦めてもいます
そうこうしているうちに勤続はおそらく30数年、上司の秘書はさすがに男性陣は敬遠するので、結婚せぬままに50代も後半になってしまった
それがマネーペニー女史です
だから、今までのボンドはみな彼女にからかいつつも敬意を払っているわけなのです
それが本作の二人の関係性では、若いダルトンのボンドから見ても、ただの新入りの小娘にしか見えないのです
彼女はボンドとは釣り合わないと知りつつ彼を支えてあげて彼が存分に働けるのも実は私のお陰なのよ♪という妄想を投影する対象がなくなってしまう
これではごく普通の一般女性陣からの支持が不安だ
せめてダルトンのボンドと同世代で軽口を言い合う仲であるべきだ
今後の大きな修正課題のはず
さて映画の内容はユーモアさはかなり抑えてサスペンスとリアルさを大幅増量で90年代に向けて耐えうるスタイルになっている
アクションもド派手さは少な目ながら、輸送機から落ちかけの貨物での格闘は見物で満足感はある
ただ敵のキャラクター造形の魅力不足は否めない
その代わりボンドガールのカーラ役の女優は細く可愛いらしい女性で従来のボンドガールのようなボリュームを求めておらず80年代らしい選択になっており出色の配役だった
主題歌のa-haは前作のデュラン・デュランの二番煎じ的で面白みもインパクトも新鮮さもなく、時代性も反映されていない
長年音楽を担当してきたジョン・バリーも本作で限界を悟り次回作より降板するのも当然だ
ただあー楽しかった!というカタルシスにまでは至らない
それは確かながら、次回作に期待したいと思わせる
つまり、また早く次の007をみたいと思わせるだけの力のある作品だ
15作目は派手なアクションシーン満載
・人間味溢れる4代目ボンドのティモシーダルトン初登場
・ボンドガールの金髪ボブのチェリストカーラがキュートな可愛さ
・お馴染みの自己紹介「ボンド、ジェームズボンド」も顕在
・ボンドカーやチェロのケースをソリにして滑ったり、遊園地で遊んだり
これ、かっこいい!!
十五作目 ダルトンで一気に若返り
総合:70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
鋭い表情のティモシー・ダルトンがボンドになって、一気に若返った。若いだけ合って動きも鋭いし、活劇もまた鋭さを増した。ムーアの余裕をかました冗談も好きだったが、そろそろ緩さから離れて変化の時期が来てもいいころだったと思う。協力するチェリストの美女とKGBのプーシキン将軍、狡くてふてぶてしい敵役の将軍と武器商人もいい配役だった。
大好きな作品
私の中でのNo.1ボンド、ティモシー・ダルトン。彼は『本当にジェームズ・ボンドがいたら』というイメージを作り上げた素晴らしい俳優です。演技もアクションも、最高。そして彼が演じた作品も、最高です。
出だしから最後まで全てが完璧です。
登場シーンのパラシュート、かっこよすぎます!!!!
ムーアボンドは女性に甘々な感じがありましたが、ダルトンは甘さとドライなところを持ち合わせてて人間味があって大好きなんです。そのためボンドガールを泣かせてしまったりケンカしてしまうこともあったり…。
ボンドガールとあまりセクシーな絡みはないものの、独特の色気があって、「あぁ、ボンドガールになりたい…」と思ってしまうぐらいに惹き込まれます。遊園地デートシーンが私得すぎて堪らなかったです…。
語り出したらキリがないのですが、中でも好きなのがチェロスキーシーン。面白すぎます。ボンドガールが「cello!」と叫びながら山をくだっていくのがキュート。
序盤はウィーンの美しい風景。終盤はアフガニスタンの荒々しい風景。この切り替えが、まさに映像美。もうほんとに飽きるところが無いんです。とにかく素晴らしい作品です。もっと多くの方に観てもらいたいです。
チェロケースで雪山♪
ティモシーダルトンボンドの1作目。マネーペニーが美しい。
ソ連の将軍クスコフが西ドイツへ亡命する援護をしたはずが、それはKGBのプーシキン将軍の自作自演に実は利用されていて、麻薬取引と麻薬で稼ぐ武器商人ウィテカーに巻き込まれていく。麻薬取引の現場で地元のアラビアンな戦士と協力する流れが好きです。
クスコフに利用されていると気付かず、狙撃に加担させられながらお付き合いしているチェリストの美女カーラが可愛くて、カーラに振り回されつつ優しいティモシーボンド。カーラと遊んでいたら、遊園地で殺し屋に仲間を殺されたり、カーラと2人でチェロケースをそりにして雪山を滑り降りたり。麻薬を積んだ飛行機を発車させるも殺し屋が潜んでいて積荷口で取っ組み合いになり、靴紐を切って靴ごと殺し屋を落とし、ギリギリで爆弾を止めるラストが何度見てもとても印象的。
安定した面白さ
なんでしょう、この安定感。数ある「007」の中でいちばん安定した面白さがある作品だと思うんですよ。
4代目はティモシー・ダルトン。あの鋭い目が堪らなく好きです!たまに二度見する仕草が、なんか可愛かったり。
裏があって展開が読みにくいストーリーも見事。まさにスパイ映画。冒頭からミステリアスで惹きつけられます。次から次に襲ってくる敵に立ち向かいながらも、女性には弱いボンドを描いている点も素晴らしいです。
マリアム・ダボは、My Best Bond Girl!本当に美しい魅力がある方です。
遊園地で遊んでるボンドが見れる貴重な作品でもあります。あのシーンは、いつ観ても微笑ましい限りです。
『リビング・デイライツ』大好きです!
The Living Daylights
007シリーズ第15作
『リビングデイライツ』
出ました4代目ジェームズ・ボンド
ティモシー・ダルトン。
ロジャー・ムーアのボンドと違ってクールでカッコいいです!!
コミカルで笑える部分がだいぶ減り、すんなりと観やすくなってますし
テンポや迫力がUPしました!
冒頭から迫力満点のアクション!
お決まりの「ボンド、ジェームズ・ボンド」からの「…いや、2時間で戻る」
そしてa-haのオープニングへ…
いや〜…超かっこいい!!ティモシー・ダルトンはボンドが似合ってますね!冒頭から釘付け!
本編はテンポがよくなり、飽きさせることなく観れますし、アクションも今観ても迫力満点。
悪役の存在感が薄いのが残念でしたが、いい出来映えでした。
久しぶりにボンドカーも出ましたしね。
ティモシー・ダルトンのボンドにぴったりな黒のボンドカー
しかもアストン・マーティン
大活躍でめちゃくちゃカッコよかったです!!!
コミカルでユーモアたっぷりなボンドから、クールだが熱い男へとシフトチェンジ!
原作のボンド近づいた本作
4.0で!
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