007 リビング・デイライツのレビュー・感想・評価
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0259 当然テストしてるよね?してないけど何か?あー!
1987年公開 老けすぎたロジャームーアに代わって さっそう登場ティモシーダルトン。 おちゃらけ路線もちょっと行き過ぎたので シリアスボンドへ修正。(毎回やってんのかよ) 実は本作が007で一番好きなんですよね。 ダルトンも一番好み 。 1時間で帰還する→一緒にどう?→2時間かかるわ。 enough talk 喋りすぎ have you done this before? you're the first 軽いオプション装置だよ。 only to the lake ホンマに英語の勉強になるセリフの束。 今になって考えると輸送機から空中に落とされ もみあうアクションって実演技なんですね。 現在はセットの中でOK。 マリアムダボはそそらないけど可愛いボンドガール。 a-haの主題歌も好き。 しかし彼らと揉めたジョンバリー最後の登板 。 物語に必至の音感だったのにね。 95点 初鑑賞 1988年1月12日 梅田ピカデリー3 パンフ購入 配給 MGM/ユナイト映画
丁度良いバランスの時代
Bond60 - その9 - ジェームズ・ボンドも愈々4代目のティモシー・ダルトンの時代へ。近年の007作にあるウダウダした組織のしがらみやスパイの屈折した思いなどに足を引っ張られることなく軽やかに華やかに動き回り、それでいて仕掛けにもさほどのチープさを感じない丁度よいバランスにあったのがこの時代だったのかな。 これにてBond60全作品を完走("No Time to Die" は作年公開時に見たばかりなので省略して全9作でした)。 (2024/12月 鑑賞)
分かってるのにハラハラして面白い。
終盤のクライマックス、お約束だからボンドが勝つのが分かっているのに手に汗握ってハラハラして面白かった。で、敵を倒したと思ったら今度はナント・・・。 いやホント最後まで楽しませてもらった。 いつものように、ボンドガールがきれい、そしてボンドが手が早い。 チェコがまだ東側でアフガンにソ連がいる冷戦の頃。観賞後に確認したら1987(昭62)の作品だった。映画に出てきた反政府ゲリラはランボーとも一緒に戦う。ビンラディンもこの頃はアフガンの反政府ゲリラ。 この2年後にベルリンの壁が崩壊し、その後ソ連も崩壊して東西冷戦が終結する。 ベルリンの壁の崩壊もソ連の崩壊も、世界中の誰も予想してなかったから、もうホントビックリした。僕はどちらも20世紀中に起こると思ってなかった。 ◎個人的備忘録 去年2023(令5)9月に始まった 「 BOND60 007 4Kレストア版 10作品 」、去年とっくに終わってると思ったら、関東、中部の一部イオンシネマで2024(令6)2/2(金)から第2弾5作品が上映開始。 イオンシネマ日の出。 今日2/15(木)が最終日なのであわてて見に行った。 夕方 18:15 の回なので鑑賞できた。 今日は4月の陽気(都心で21度)で春1番が吹く。三日月の近くに木星。
安定のジョンバリーさんの楽曲が
はまります。 シーンを盛り上げてくれてます。 主題歌a-haはもちろんですが、挿入歌、エンディング曲のプリテンダーズもだいすきなので 劇場の音圧がたまりません。 ストーリーは上司の言うことはあんまり聞かないで、勘で真相に迫る、007。 色恋も小道具も抑えめで全作品の中でベストスリーです。
まだ冷戦中だった
記憶が定かではないが、たぶん封切り時劇場で初めて見た007シリーズ。4Kレストア版公開で数十年ぶりに再見。 a-haの主題歌の印象が今でも強く、あとアバンのパイプラインとハリアーは見覚えがあったが、ほぼ初見の感覚で鑑賞。いろいろとノスタルジックな気分になった。 まだぎりぎり冷戦中(チェコスロバキアが東側)で、ソ連が敵だが彼らもアフガン紛争の只中。敵対するスパイ同士が協力もするのは、互いに予測可能な未来であることが望ましいということもあろうが、ペレストロイカの空気の反映でもあるか。 当時はシリアス色が強いといわれたが、今見るとあの頃のスパイ映画特有の鷹揚な雰囲気を踏襲していて、MやQもソ連の将軍も近作のヒリヒリした皮肉さとは違う好好爺な感じが面白い。ボンドカーもまだビックリメカ的。 あと、プレ・インターネット時代、映画が世界旅行のショーケースだったことも思い出させる。 ティモシー・ダルトンは顔だけで真剣さとスパイのミステリアスさが伝わってきてよい(すぐ交代して残念だった) 。 アフガニスタンのムジャヒディンの頭領役に見覚えがあると思ったら「トゥルーライズ」のアジズ役でネットミームとなったアート・マリックで驚いた。が、「自由の戦士」がポスト冷戦の世界でテロリストになった現実を模倣するかのようで皮肉ではある。
ウェルカム、ティモシー・ダルトン‼️
4代目にして、"最もリアルなボンド" と評されたティモシー・ダルトンの登場‼️拍手〜‼️私はかなりダルトン版ボンドは好き‼️5代目よりもはるかに好き‼️ひょっとしたらロジャー・ムーアより好きかも‼️前作までのユーモア路線からハードなアクションに原点回帰しただけあって、スタントも結構自分でやってるし、表情もいい意味で余裕がないというか、常に一生懸命で真剣なイメージ‼️冒頭の断崖カーチェイスからパラシュートでクルーズ船に着地、出会った美女に1時間のサービス‼️「ロシアより愛をこめて」のコネリーは30分だったのに‼️紳士ですね〜‼️アフガンで軍用機からネットで宙吊りアクションもですけど、全体的に空中アクションに力入ってる‼️ミサイルとロケットとレーザー内臓のアストンマーチンも相変わらずカッコいい‼️ボンドガールのマリアム・ダボも、男ならば守ってあげずにはいられないほど魅力的で、ボンドと二人でチェロのケースに乗って国境越えするシーンなんかホント素敵です‼️
ダルトン選手の中間色
コネリー、ムーア両巨頭のあとをうけたということは、ONの後の原辰徳同様に損な役回りですね。 今となっては結局2作のみということがわかっているので、「つなぎ」の印象は免れません。 決して悪くないし、英国の諜報員に相応しい格調の高さも抜群ですが、どうも特徴に欠けます。 お話そのものは以前の荒唐無稽は控えめに徐々にスパイ路線に戻っていますが、007は007です。 良くも悪くも色眼鏡かけて観ますからね。
リアリズムに寄せた本格スパイアクションへ
ボンドやマネーペニーの若返り、世代交代に見事に成功した本作。 (ついでに言えばフィリックスさんも、もうこのまま固定してほしい) 当時はティモシー・ダルトンの風貌に抵抗があって、TV放映時に流し見、ながら見程度しかしなかったが、改めて観れば実に良い。 冒頭のジブラルタルNATO演習訓練アクションから「いや、2時間」(爆笑)に至るまでのオープニング。チェコスロバキアの狙撃シーンやオーストリアホテルでのウォッカマティーニをシェイクなどでも、新ボンドの方向性がわかり安堵する。 ボンドカーも原点回帰のアストンマーチン。ただしV8。フロントガラスにはデジタルディスプレイ表示、フロントホイールにはレーザーカッター、リアにはスパイク、ミサイルランチャーやロケットブースターは当然のお約束。 Qに「塗装したばかりだから傷つけないで」と言われたけれど、最後はこれまたお約束の自爆装置ON!(笑) そう!コネリーが冒険ファンタジー、ムーアがアクションコメディならば、ダルトンはコネリー寄りのシリアス路線にリアリズムを加味した「原作の雰囲気に近い本格スパイアクション」に仕立ててきたのだ! 東西冷戦構造の終局前にこういう映画が作られていて本当に良かったと思う。 東側諸国で育ったカーラにとって遊園地などというものは初体験なのだろうと思うと、胸に迫るものがある。 目を輝かせ、生まれて初めての遊園地を楽しむカーラの表情と、それを優しく見守りエスコートするボンドの対比が良かった。 後半はランボー3が一瞬よぎったけど、リビングデイライツの方が先でしたね。公開時期もタイムリー。 ランボー3の方は公開日10日前にソ連が10年に及ぶアフガン介入から完全撤退したのだから不遇である。 飛行機墜落直前に脱出後、夕飯を食べに行くパキスタンは、当時CIAがムジャーヒディーンに武器を流していた経路だ。 9.11後、まるで各国の関係性が変わってしまった・・・。タリバン政権復活の今、アフガンの今後が大変憂慮される。 気を取り直して映画の世界に戻り、ジョン・グレン監督こだわりの空中スタントだ。 今回は今までで最も迫力があったと思う。スタントマンさん、お2人、ガチで演ってますよ! あれ、どういう安全対策取ってるんだろう?命綱はあるのだろうけど、映像に映り込んだりしないし、何よりも飛行機から繋がってる網のロープ部分をどれだけ信頼できるのか? アナログフィルムですからね。デジのような加工は出来るはずもなく。 いやはや、本当に凄い!としか言いようがない。 ダルトンはあと1作しかないけれど、もっと続けて貰っても良かったね。 音楽も「A View to a Kill」(これDance into the fireってタイトルだと思ってたw)は、ニューウェーブ、ニューロマンティックとは言え、歌詞や曲の雰囲気はGoldfingerやThunderball、Diamonds Are Forever、The Man with the Golden Gunの根底に流れているものと相通ずるところがあると感じたが、今回のa-haやPretendersは本当にガラリと変わった印象を受けた。 昭和ボンドと平成ボンドを繋ぐ存在であった事こそがダルトンの果たした役割だったと言えよう。(ボンドだけに、ってごめんなさい〜(汗)おあとがよろしいようでw)
新マネーペニーは美人。帽子どころではないな。
戦闘ゲームの最中、本物の殺し屋に襲われた。004は死亡。ソ連高官のコスコフを亡命させるためチェコからオーストリアへと護衛するとき、オーケストラのチェロ弾きの女カーラに狙われる。彼女を素人と見たボンドは手を狙い、殺さなかった。決して女好きだからではない!と、ソンダースに釈明するボンド。 なんだかんだとソ連軍に狙われることになったボンドとカーラ。アフガンのソ連基地に拘留されもするが、レジスタンスのメンバーを助け、協力してもらうことに。 結局は武器商人が敵となったのだが、ソ連アフガン侵攻と上手く絡めてあった。ラストの輸送機でのアクションが凄い。インディージョーンズっぽいけど・・・ 振り返ってみると、80年代はソ連がアフガン侵攻してたんだよな~と懐かしくも思える。これが911を経て米軍が侵攻するようになり、今では撤退。歴史を感じる。
シリアスかつフランクな4代目
KGBの重要人物コスコフの亡命を成功させたボンド。しかし、数日後コスコフは何者かに攫われ…。 シリーズ15作目。4代目ボンド始動作。10年以上ぶりに再鑑賞したけれど記憶以上に面白い。シリアスさとフランクさを兼ね備えた6代目に繋がる部分を感じる作品でした。
ティモシー・ダルトンがよかった
『スカイフォール』は、シリーズどころか、英国の映画最大のヒット作となり、高い評価を得ていますが、私はこの作品が一番好きです。 ティモシー・ダルトン、ボンド役としては短命でしたね。 2013.3.6
四代目はシリアスボンド(007⑮)
4代目ボンド、ティモシー・ダルトンが登場する、シリーズ15作目。 先代の軽すぎるロジャー・ムーアのボンドとは真逆のシリアスなボンド。ただ、真面目なボンドはなんとなく面白みが無く感じてしまう… ついでに、ティモシー・ダルトンの顔が濃すぎて微妙(^_^;) ストーリーは良く出来てたんだけど、ボンドもボンドガールも魅力がイマイチでした… こちらも今回から変更になったマネーペニーは美人になって良かったけど(^_^;) 注目は、ボンドカー。 あのスキー仕様は… もしかして『TAXi』のスキー仕様は、ここから来たんか!?
ボンド、ティモシー・ボンド
シリーズ15作目。1987年の作品。 12年7作。まるで安倍政権さながらの長期任務に渡って国際的陰謀を阻止してきた3代目ロジャー・ムーアに代わり、4代目ボンド、ティモシー・ダルトンが初登場! ティモシー・ボンドの魅力は、原点回帰と言えよう。 コミカル色が強く、時々荒唐無稽だったロジャー・ボンドから再びシリアスな作風に。 そして、ティモシー・ダルトン自身の精悍さ、佇まい、カッコ良さ。 男臭かったショーン・コネリーやロジャー・ムーア、地味だった(失礼!)ジョージ・レーゼンビーとは明らかに違う二枚目英国紳士風。これはこの後のピアース・ブロスナン、ダニエル・クレイグの先駆とも言えるのではなかろうか。 元々舞台役者だったので、原作小説を熟読し、役作り。演技は申し分ナシ。 グッと若返り、派手な立ち回りや身体を張ったアクション。 シリアスな作風、二枚目ボンド、熱演、身体を張ったアクション…それらはあくまで個人的意見だが、6代目ダニエル・ボンドはこの4代目ティモシー・ボンドから多大な影響を受けている気がする。 ショーン・コネリーの後任としてロジャー・ムーアより先に候補に挙がった事もあり。 あの故ダイアナ元皇太子妃も最もお気に入り。 実は、結構好きだったりするティモシー・ボンド。 さて、その初任務は… 00エージェントたちの演習中、何者かに殺された004。ボンドが暗殺者を倒すも、現場に残された“スパイに死を”のメッセージ…。 KGB高官からの依頼でその亡命の手助けをする事になったボンド。途中狙撃手に狙われるが、その人物は美人チェロ奏者だった。 無事亡命作戦は成功するも、何か不審感を拭い切れないボンドは、チェロ奏者のカーラに接触。そして、背後にある陰謀を突き止める…! 亡命は偽装。カーラは利用されただけ。 お馴染みKGBと、武器商人の結託。 敵か味方か、人物が入り乱れる。 主なアクションは、前半の氷上アクションとクライマックス。 クライマックスは、武器商人一派と砂漠のレジスタンスの攻防。スケールの大きなド派手な爆破の連続。時限爆弾を仕掛けた輸送機の中では、敵の殺し屋と手に汗握る一騎打ち。 ハラハラドキドキ、スリリングな見せ場となっている。 シリアスな作風に回帰と前述したが、改めて見ると、結構ユーモアも挟まれている。 その最たるが、氷上アクション。 ビーム、ミサイル、スキー仕様、ジェット噴射で大ジャンプ!…Qが手塩を込めたボンドカーが大活躍! さらには、チェロケースでオーストリア入国!…って、そのシーンだけロジャー・ボンドかと思ったわ(笑) やはり007にはユーモアは付き物。シリアス&ハードなのは6代目ダニエル・ボンドだけか。 ボンドガールは、マリアム・ダボ。 男なら守ってあげたくなるような可憐なヒロイン像。 クライマックスはボンドを助けようと自らも奮闘。 忘れたチェロを取りに戻りたい、と足を引っ張る事もあるが、充分魅力的。 ボンドと次第に惹かれ合う様もじっくり描かれ、3代目の時のような親子の歳の差ロマンスではなく、美男美女で画面映えもし、ロマンチックなムードを盛り上げる。 これまた3代目の時とは違い、誰彼構わずベッドインせず、キスシーンはあるがボンドガールとベッドインはナシというのも異例。 敵側もクセ者揃い。 Mは続投。マネーペニーも2代目になり、演じたキャロライン・ブリスがボンドガールでもいいと思うくらい若くてキュート。 監督ジョン・グレンも続投。 シリーズ12作で音楽を担当したジョン・バリーは本作で最後に。伊福部ゴジラのように安定定番であった。 惜しくも僅か2作で降板してしまったティモシー・ボンド。 が、その面白さは上々! 余談。 やっとこさ4代目。 4月にシリーズ再見始め、現9月で15作目。残り9作。 このペースだと、11月の最新作まで間に合わなくなってきたような…。 ペースアップせねば!
The living daylights out of her. 通算15作目で4代目ボンド一作目!
2020年公開の25作目に向けて見直し007。4代目ボンドのティモシー・ダルトン編です。6代目ダニエル・グレッグから順に遡っているのですが、さすがに80年代までいくと古さを感じ始めますね。
ティモシー・ダルトンはキリっとしてて男前ですね!5代目ピアーズ・ブロスナンは何処か軽妙な感じもあったのですが、ティモシー・ダルトンはいかにもエージェントって感じです。大人の色気というかフェロモン出しすぎです!スゴい小道具出てくるのが007って感じなんでしょうね。あの車の下を切り取ったレーザーには思わず笑ってしまいました。
ボンドガールのカーラが可愛かったです。ボンドをメッチャ助けてましたし、チェロもできて有能でしたね。演じたマリアム・ダボさんはあまり知らない女優さんなのですが、wikiで調べると本作しか分かりませんでした。ボンドガールって一発家も多い!?
ストーリーは最初込み入ってるのかと思いきや実はそんなでもなく、意外とシンプルな話でした。中盤でソ連から国境越えるとオーストリアだったのにビックリ!ソ連ってそんなにデカかったんですね。もう30年以上前の映画なのですが、アフガニスタンってその頃から変わらず紛争している模様です。スゴいなぁ。
何となくまったり進んでいくアクションだったのですが、これ以前の007ってこんなテンポなのでしょうか?まだまだ4代目なので遡る先は長いなぁ。のんびり楽しんでいきたいと思います。
シリアスなボンド、爆誕
ジェームズ・ボンド・シリーズ第15作。
DVD(デジタルリマスター・バージョン)で3回目の鑑賞(吹替)。
原作(ベルリン脱出)は未読です。
ジェームズ・ボンド役がロジャー・ムーアからティモシー・ダルトンにバトンタッチ。前作までのムーア・ボンドはユーモアたっぷりの作風でしたが、本作から少しシリアスな雰囲気になりました。個人的にはこちらの方が好みです。
ボンドガールはマリアム・ダボ。顔が滝沢カレンに似ている気がしました。華奢な体からは想像も出来ない勇猛果敢さを持っているチェロ奏者でした。愛する者のためならどんな危険も厭わない。美しいしタフだし、言うこと無し(笑)。
はじめはいつもながらのMI6(西側)とKGB(東側)の対立構造と見せかけておいて、武器商人の陰謀だったことが判明するや、それを阻止するために両陣営がある意味共闘すると云う展開。当時の社会情勢を反映したものなのかも…
ボンドカーとカーラのチェロ・ケースが大活躍するアイスチェイスや、空を飛ぶ輸送機での肝が冷える激闘など、多彩なアクションが満載で、最後まで手に汗握りっぱなしでした。
[以降の鑑賞記録]
2022/03/06:Blu-ray(字幕)
※リライト(2022/03/06)
ボンドよりマネーペニーの配役変更がショック
007シリーズ15作目にして25周年の記念作品 監督はジョン・グレンのまま しかし、配役に二つの大きな変更を断行 一つはボンド役をティモシー・ダルトンに、 二つ目はマニーペニーをキャロライン・ブリスに変更したことだ この二人の変更で本作の印象は従来のシリーズからかなり変わった 世代交代そのもので、007のフォーマットはそのものでありながら全く新しい、今風に言えばリブートされた007になった コネリーやムーア等の世代はもう引退して、同じ殺しの番号を襲名した新世代の同名のボンドの活躍と思って観るとしっくり納得できる ティモシー・ダルトンには旧世代の影はなく、ハイテクにも強くより精悍だが、反面重量感に乏しい しかし、それが80年代から90年代にかけてのシリーズを引っ張るための新しいボンド像にあうのは間違いない 合格点は出せると観客は感じたろう 問題は一瞬しか登場しないマネーペニーだ 彼女がMの秘書のマネーペニー女史も代替わりして若くなっている こちらの方が007の古いファンにはショックだったはずだ 前作までの女優は歳を悟ってもう限界だと降板したのだ 前作「美しき獲物たち」での競馬場に着飾って皆で繰り出すシーンは降板する彼女への最後のはなむけのシーンだったわけだ 今度の彼女役のキャロライン・ブリスは当時26歳とのこと これではボンドとマネーペニーの関係性はぶち壊しになってしまう マネーペニーという名前は日本語にすれば、銭金締子みたいな名前なのだ つまりMの秘書で来客者をさばきMのスケジュールを管理しその雑用を肩代わりするだけではなく、00番号工作員達の経費精算とか伝票整理とかの係でもあり、時には彼らの工作用のチケットや宿の手配も彼女が采配をふるっており、名うての秘密情報部員も彼女を怒らせたら、もうにっちもさっちもいかなくなる、そんな怖い存在なのです これは出張で国内外を飛び回って接待で高い店で飲んだり遊んだりしまくり、たまに本社に戻って精算するときの大変さをわかっている人ならビシビシ伝わって来るものがあるはず さらに前作までのマネーペニーはボンドと同世代の設定が大事で、その肝の部分が若い女性になるとぶち壊しです マネーペニーは若い頃のボンドも知っており、多少の無茶な伝票もなんとか工夫して通してあげていたり、それを通じて工作といいながらこれ本当?というようなボンドの遊びの派手さも、所在の確認の為に彼のガールフレンドもすぺてお見通しの存在なのです 英国の秘密情報部MI6の00部門の部長たるMの秘書に長年勤めているからには身元の相当しっかりした良家のお嬢さんで、若い時はすこぶる付きの美人 年増になっても十分に美しい 恐らくボンドがちょっかいをかけたことも二度三度あったりのはず 彼女もまんざらではなく彼を待っているのですが、所詮結婚に向かない男と諦めてもいます そうこうしているうちに勤続はおそらく30数年、上司の秘書はさすがに男性陣は敬遠するので、結婚せぬままに50代も後半になってしまった それがマネーペニー女史です だから、今までのボンドはみな彼女にからかいつつも敬意を払っているわけなのです それが本作の二人の関係性では、若いダルトンのボンドから見ても、ただの新入りの小娘にしか見えないのです 彼女はボンドとは釣り合わないと知りつつ彼を支えてあげて彼が存分に働けるのも実は私のお陰なのよ♪という妄想を投影する対象がなくなってしまう これではごく普通の一般女性陣からの支持が不安だ せめてダルトンのボンドと同世代で軽口を言い合う仲であるべきだ 今後の大きな修正課題のはず さて映画の内容はユーモアさはかなり抑えてサスペンスとリアルさを大幅増量で90年代に向けて耐えうるスタイルになっている アクションもド派手さは少な目ながら、輸送機から落ちかけの貨物での格闘は見物で満足感はある ただ敵のキャラクター造形の魅力不足は否めない その代わりボンドガールのカーラ役の女優は細く可愛いらしい女性で従来のボンドガールのようなボリュームを求めておらず80年代らしい選択になっており出色の配役だった 主題歌のa-haは前作のデュラン・デュランの二番煎じ的で面白みもインパクトも新鮮さもなく、時代性も反映されていない 長年音楽を担当してきたジョン・バリーも本作で限界を悟り次回作より降板するのも当然だ ただあー楽しかった!というカタルシスにまでは至らない それは確かながら、次回作に期待したいと思わせる つまり、また早く次の007をみたいと思わせるだけの力のある作品だ
若返った分、アクションは華やかになったがティモシー・ダルトンがボン...
若返った分、アクションは華やかになったがティモシー・ダルトンがボンドのイメージにそぐわないのは致命傷。ボンドガールも子供じみて今ひとつ。
15作目は派手なアクションシーン満載
・人間味溢れる4代目ボンドのティモシーダルトン初登場 ・ボンドガールの金髪ボブのチェリストカーラがキュートな可愛さ ・お馴染みの自己紹介「ボンド、ジェームズボンド」も顕在 ・ボンドカーやチェロのケースをソリにして滑ったり、遊園地で遊んだり
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