「長寿シリーズのはじまり。すでに原型はできあがっていた。」007 ドクター・ノオ あふろざむらいさんの映画レビュー(感想・評価)
長寿シリーズのはじまり。すでに原型はできあがっていた。
007シリーズの第一作。
今となっては古めかしいスパイ映画の雰囲気があるが、今の007映画のスタイルがある程度出来上がっていたことがわかるし、ストーリーもおもしろい。
冒頭の銃口に向かってボンドが銃を撃つショットは第一作からあった。そのあとアクションシーンがあって主題歌が流れる、という演出はここではまだない。
また、ボンドはモテる男であり、スパイのくせにやたらと名前を知られている。さらに自らも名乗るのも今と一緒。
なお、秘密兵器は出てこない。
現在のボンド映画は富裕層向けの商品広告みたいになっているが、第一作は純粋な娯楽映画になっている。
ジャマイカのクラブキーという島にいるドクター・ノオという人物が、アメリカの月面ロケット発射を阻止する電波を放つのを阻止する、というのが本作のミッション。
放射能が絡んできたりして、仕組みがよくわからない。
ただ、本作が公開された1962年はキューバ危機があり、非常にタイムリーな作品となった。
製作費1億4千万円
興行収入89億円
最近の製作費などに比べてかなり安い。興行収入も大きくはなく、大ヒットといった感じはしないが、採算は取れていたからシリーズが続いたのだろう。
まずはおもしろいアイデアが必要だ。
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