「残酷ではないが興味深い映画」世界残酷物語 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
残酷ではないが興味深い映画
僕の遠い記憶の中で本作は、とっても怖い、夢に出てきそうな、夜中トイレに行けなくなるような、そんな恐怖を見せつける作品ってイメージでした。
なんてったって、残酷物語、ですよ?邦題。
ヤコペッティと言う名前、忘れ難いものになってました。
そんな時期からうん十年。大人になってついに目にするヤコペッティの三作品。
ヒューマントラスト渋谷さんの企画。上映順に鑑賞です。
全然残酷ではありませんでした(笑)
全然怖くなかったです(ほっ)
子供が見ても「?」なところが多いので、大人向けなんですね。
虚実織り交ぜたモンド映画の代表作品、製作年を考えるとよくもここまで映像を集めたもんだと感心します。世界にどんな国があって、どんな人間が生活しているのか?
それをある意味、利害関係がないフラットな立ち位置で紹介している、当時では貴重かつエポックメイキング的作品だったのだなーと、感心しきりでした。
原題は「犬の世界」だそうですね。
冒頭の映像とその後の映像とで、国って言う檻の中の生き物達を紹介しますってとこなのか?それとも、なかなか人間も野蛮だぜ?っていう皮肉なのでしょうか?
時代的に今ネットに溢れる動画の方が刺激が強いですが、製作された年代に想いをはせながら観ると、なかなか興味深い良作ではないでしょうか?
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