スペース・トラッカー

劇場公開日:

解説

愛車(?)を駆り、宇宙空間狭しと駆けめぐるトラッカーたちの活躍を描いたSFアクション・コメディ。SFXの効果的な使い方とノリの良い作風で、キッチュな未来世界を想像している点が愉快。監督は「フォートレス」のスチュアート・ゴードン。美術は「デモリションマン」「ジャッジ・ドレッド」のサイモン・マートン、編集は「スーパーマン」シリーズのジョン・ヴィクター・スミス、衣裳はジョン&アン・ブルームフィールド。特殊視覚効果コーディネーターは「エイリアン」「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」のブライアン・ジョンソンと「ターミネーター2」「クリフハンガー」のポール・ジェントリー、特殊造形は「エルム街の悪夢 ザ・ドリームマスター」のスクリーミング・マッド・ジョージ、コンセプチュアル・デザインとして日本のイラストレーター、空山基が参加。主演は「フランキー・ザ・フライ」のデニス・ホッパー、「ブラッド&ワイン」のスティーヴン・ドーフ、「ガール6」のデビ・マザール。共演は「マイケル・コリンズ」のチャールズ・ダンスほか。

1996年製作/97分/アメリカ
原題または英題:Space Truckers
配給:日本ヘラルド映画配給(日本ビクター=フジクリエイティブコーポーレーション=メディアリング=エスピーオー提供)
劇場公開日:1997年12月13日

ストーリー

未来の某惑星。全宇宙支配を企むザックスは、部下のネイベル博士(チャールズ・ダンス)に命じて究極の殺人マシンを開発された。実験は成功するが、ザックスは秘密を守るためにマシーンに最初の仕事を命令し、博士を殺させた。数年後、また別の惑星。人間たちは宇宙貿易なしには暮らしていけない時代に生きていた。惑星間輸送を支えるのは、スペース・トラックに長いカーゴを連結させて飛び回るトラッカーたち。ジョン・キャニオン(デニス・ホッパー)は、そんなトラッカーの中でも長年、フリーランスの一匹狼としてやってきたベテランで、仲間からも一目置かれる存在だった。火星から運んできた四角豚が納期に2日遅れたせいで、貿易会社からギャラをもらいそこねたジョンは、とりあえず馴染みのダイナーに寄ったところ、運送料の支払いを渋った担当者ケラーに出くわし、大ゲンカ。窓が割れ、ケラーが暗黒の宇宙に吸い込まれる騒ぎとなり、その場から逃げ出すが、成り行きで思いを寄せるウェイトレスのシンディ(デビ・メイザー)と、彼女に惚れている新米トラッカーのマイク・プッチ(スティーヴン・ドーフ)を道連れにする羽目に。金もなく、しばらくこの星からズラかることにしたジョンは、シンディから「母がいる地球に連れてってくれるなら、プロポーズを受けるわ」と言われたこともあり、ヤバイ仕事と知りつつ、闇取り引きの荷物を地球に運ぶ仕事を引き受ける。3人を乗せたジョンの愛車パチダーム2000は流星群に接触し、冷却装置が故障。このままでは全員蒸し焼きになってしまう。ところが、生き延びるためにカーゴを切り離そうとしても、なぜかカーゴに装着されたレーザー・ビームが攻撃してくる。トラブルは重なり、3人はトラッカー殺しで悪名高い船長マヌカード(チャールズ・ダンス二役)の率いる巨大な宇宙海賊船に捕らえられた。ジョンたちは拷問の上に殺されそうになるが、カーゴに積まれていた殺人マシンが飛び出し、船内を破壊。混乱に乗じて逃げるが、「地球到着を妨げる者は破壊する」とのプログラムを施された大量の殺人マシンたちは、一路地球を目指していた。ジョンとマイクは決死の活躍でマシンたちは破壊する。ザックスの野望も打ち砕かれ、3人は初めて地球の土を踏んだ。

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