劇場公開日 2020年2月8日

  • 予告編を見る

「【独特過ぎる荒涼たる世界観と独自性が凄い、絶望と希望を描く孤高のファンタジー。ピーター・ミラーの荘厳な音楽も印象的である。】」スピリッツ・オブ・ジ・エア NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【独特過ぎる荒涼たる世界観と独自性が凄い、絶望と希望を描く孤高のファンタジー。ピーター・ミラーの荘厳な音楽も印象的である。】

2022年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■荒野にある小さな家に住む足の不自由なフェリックスは、手作りの飛行機で空を飛び、この場所からの脱出を夢見ていた。
 一方、妹のベティはここを一生離れてはいけないという父の遺言を守り、十字架に囲まれて暮らしていた。
 ある日、ひとりの逃亡者スミスが現れ、フェリックスと共に飛行機で、荒涼とした土地からの脱出を繰り返す。

◆感想

・フライヤーは手元に有ったので、気になって居た作品である。

・鑑賞前は半信半疑で有ったが、物凄い独自性を持つ映画であった。荒涼とした土地の一軒家。家の軒先には無数の十字架が掛かっている。

・精神を病んだかのような、ベティの白塗りの顔。

<以下、フライヤーより。
 撮影地として知られるオーストラリア、ブロークン・ヒルで登場人物は3人のみ、4年半の月日を費やし制作。
 「空を飛ぶこと」に憧れを持つ男を軸に、絶望と希望、夢と現実の寓話を描き出す。
 ・・どこか、マッドマックスを思わせる荒涼感。テリー・ギリアム作品を想起させる世界観。
 この作品が、1988年の制作とは・・。
 凄い映画を観た。>

NOBU