「【独特過ぎる荒涼たる世界観と独自性が凄い、絶望と希望を描く孤高のファンタジー。ピーター・ミラーの荘厳な音楽も印象的である。】」スピリッツ・オブ・ジ・エア NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【独特過ぎる荒涼たる世界観と独自性が凄い、絶望と希望を描く孤高のファンタジー。ピーター・ミラーの荘厳な音楽も印象的である。】
■荒野にある小さな家に住む足の不自由なフェリックスは、手作りの飛行機で空を飛び、この場所からの脱出を夢見ていた。
一方、妹のベティはここを一生離れてはいけないという父の遺言を守り、十字架に囲まれて暮らしていた。
ある日、ひとりの逃亡者スミスが現れ、フェリックスと共に飛行機で、荒涼とした土地からの脱出を繰り返す。
◆感想
・フライヤーは手元に有ったので、気になって居た作品である。
・鑑賞前は半信半疑で有ったが、物凄い独自性を持つ映画であった。荒涼とした土地の一軒家。家の軒先には無数の十字架が掛かっている。
・精神を病んだかのような、ベティの白塗りの顔。
<以下、フライヤーより。
撮影地として知られるオーストラリア、ブロークン・ヒルで登場人物は3人のみ、4年半の月日を費やし制作。
「空を飛ぶこと」に憧れを持つ男を軸に、絶望と希望、夢と現実の寓話を描き出す。
・・どこか、マッドマックスを思わせる荒涼感。テリー・ギリアム作品を想起させる世界観。
この作品が、1988年の制作とは・・。
凄い映画を観た。>
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