「緊迫感が薄れたが、船の乗り上げる場面は良く出来ている」スピード2 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
緊迫感が薄れたが、船の乗り上げる場面は良く出来ている
総合:65点
ストーリー: 55
キャスト: 60
演出: 70
ビジュアル: 75
音楽: 65
前作はとにかくせまいバスの中で監視された状況下で爆弾を仕掛けられ、自由はなく速度を落すことも出来ず片時も緊張感が途切れないという良さがあった。
だが今回は大勢が乗り込んだ豪華客船、犯人はこれまた同じ船に乗り込んでいるいかれた執念深いコンピューター技師ただ一人。いくら爆弾を仕掛けたり船の制御コンピューターを乗っ取ったりしたからといって、兵士でもテロリストでもない彼だけで状況を思うがままに動かすことなど出来はしない。その意味では主人公側にはけっこうゆとりがあって、あれこれと対策をしたり反撃をしたり出来てしまう。残念ながらそのために緊迫感が前作よりもずっと薄れた。そもそも主人公側が自由に動けるのだから、制御コンピューター乗っ取られても、機関室を壊すなり燃料の供給を止めたりすれば船を止められるのではないか。
ただし船がタンカーにあたり陸上に乗り上げる、金のかかった最後のほうの場面の映像はたいしたもの。どこまで実写なのかCGなのかわからないが、ここで盛り返した。
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