スピーシーズ2のレビュー・感想・評価

ギーガーらしいエイリアンは最後しか出てこないし、蛹はビニール袋みたいだし、ナターシャ・ヘンストリッジは最後しか脱がないし、何を目指しての続編なんだろ？
で、DNAってなんだっけ？

2日ほど前に午後ローで1作目を放映していたので久しぶりに観返した。
と思ったらサタシネで2を放映していたのでついでに観てみた（笑）
今回はギーガーデザインの変身体が頑張ったと思う。

　エイリアンに体を乗っ取られた宇宙飛行士3人。上院議員の息子でもある船長は10日間の隔離を守らずに、セックスしまくってしまう。おかげで彼の体からスピーシーズがニュルニュルっと現れ、次々と女性を殺していくのだが、事が終わると、すでに子どもができているというおぞましい展開。子どもたちはかつての別荘に集められ、サナギ化するのを待つばかり・・・

　一方、前作で捕らえられたシルのクローン人間イヴを作った科学者ベーカーは彼女を覚醒させ、暴れまくるパトリック船長を追跡させるのだ。毒をもって毒を制す！しかし、イヴとパトリックが交尾をしたら最強のエイリアンが誕生する危険も待っているのだ。

　しかし、黒人宇宙飛行士デニスだけは血液の遺伝子疾患のために助かり、彼の血液を使ってスピーシーズを不活性化しようと試みる。政府の依頼でまたしても捕獲を頼まれたプレス・レノックス（マドセン）とともにエイリアン退治に出発だ！

　次々と子孫が誕生する続編ではあるが、最後には人間として戦ったイヴがすでに妊娠していたようだ。とにかく子を産むペースが早すぎるエイリアン。再生能力も凄いのだ。印象的なのは自殺を図ったパトリックの頭が見る見るうちに再生されていくシーンだった。

「生殖の為に送り込まれた女エイリアンが○○○をやった後相手の男を捕食する」なんていう素晴らしい謳い文句に釣られて観てみたら、面白かったけど『謳い文句と全然違うやん』といささかガックリした第１作に比べ、今度はエリートヤリマンに寄生したエイリアンが盛大にやりまくり、やられた女はハラボテになった挙げ句にエイリアンの子供を生んで死んでしまうという、これまた素晴らしい話ながら、何やらあんまり盛り上がらんうちに終わってしまった。生殖(SEX)をターゲットにしたSFスリラーというアイデアは良かったんだけどねぇ。

ホラー映画ですか、そりゃもう覚悟して観てください。
気持ち悪いです。
でも、登場人物やストーリーは軽さもあり救われます。

前作よりエログロ度がさらにUP。その分バカバカしさもパワーUP！

前作は女のDNAが男を襲う設定だったが今回は逆。
女が男を誘惑して事に及ぶのならまだ見られるが、男が女を襲うという設定はえげつない。襲われる女がいかにもビッチな感じなので安いポルノみたいだし。

SFXもグロ過ぎて悪趣味。女の腹が避けて怪物が誕生する描写は、女の私には生理的に受け付けられなかった。

前作では捜査員のキャラがおマヌケで笑ったし、今回もおマヌケシーンはあるのだが、生理的嫌悪感が先に立ってしまい笑えなかった。

火星探索とかやたらスケールのデカい設定にしたのもシラけた。