「意外と死に関する映画だった」スタンド・バイ・ミー 弁明発射記録さんの映画レビュー(感想・評価)
意外と死に関する映画だった
野外上映イベントで観る。かなり前に観たはずだがほとんど覚えておらず新鮮。
最初の方で銃を手に入れぶっ放し逃げて見つからずにすみ、終盤に悪い兄貴エースが見つけた死体を横取りしようとしてナイフ持ちだしこれに対抗し銃で追い払うという銃の伏線回収があった。この展開もほぼ忘れていた。
橋の上を歩いていたら機関車が来てうわーって逃げる場面は覚えていた。CMであった。比較的低い川べりに落ちてピンピンしてたのは思い出せなかったけど。
夜みんなでグーフィーについてあいつは犬か人間かみたいな話をするのもそういやあったかと。
わざわざ映像にしているデブな男がブルーベリーパイを食う大会でブルーベリーのゲロを吐きつられて周囲ももらいブルーベリーゲロになる話は全く覚えてなかった。
夜、1人ずつ見張りを立てる場面も、盗んだ給食費を返したらそれは葬られ先生の新しいスカートになった話、など覚えてなかった。
川に落ちる場面は見て思い出した。ここもCMであった。
ヒルが沢山体について服を脱いでヒルを落とす場面も見て思い出した。
そもそも最後にちゃんと死体を見つけるし、死体の役者もいるし、死体を見たことで主人公コーディが兄の死を思い出し泣く場面まであり、よくこの展開を忘れていたな自分、と感心した。
これなんだかんだで見てしまって、結構画面が見にくい環境だったにも関わらず。やっぱり最後まで見てしまったということは、やっぱ映画に結構力があるんだと思う。
多分やっぱり死を扱ってるからなのか、テーマが意外と深く感じるっていうことと、自然の中を歩くみたいな、自然の中を歩く少年時代みたいな、明確に撮りたかった絵があって、そこがシンプルで分かりやすく、かつきちんと映画になってるっていう、画面作りの腕とかそういうのがあったのかなと思う。
こういうジュブナイルというか、少年の友情の話は色々あるはずなんだが、今作が際立つ印象あるのはなんだかんだストーリーに魅力があるからなのだろう。
久しぶりに観た印象は意外とちゃんと死を取り扱っている映画だったということ。最後に匿名で警察に届けてテレビに出る選択肢はとらなかったこと。
その後のナレーションで街を出た彼は勉強して大学に入るがケンカ止めようとしたらナイフで刺されて死んだ、という話で締められる点も含め。
主題歌がいいのは言うまでもなく。