スターシップ・トゥルーパーズのレビュー・感想・評価
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銀河戦線異状なし‼️
冒頭、愛国精神じゃない愛星精神あふれる兵隊募集のコマーシャル‼️ちょっとプロパガンダ映画の香りがします‼️「カッコいい!!」「地球を救うぞ!!」みたいな使命感に目覚めた若者たちが、赴いた戦場はこの世の地獄だった‼️まるで名作「西部戦線異状なし」みたいですね‼️ポール・ヴァーホーベン監督が名作小説「宇宙の戦士」を映画化したこの作品、「ロボコップ」「トータル・リコール」「氷の微笑」のヴァーホーベン監督だけに一筋縄ではいきません‼️地球を攻撃する昆虫型エイリアンとの全面戦争を描いているわけですが、アクションの凄絶さ、グロ描写のハードさがハンパありません‼️そしてちょっとしたエロティックな描写も‼️人間が真っ二つに切り裂かれ、串刺しにされ、炎で丸焼き‼️もうホント地獄絵図ですね‼️そして一番ヤバいのは、敵の親玉ブレイン・バグによるストローのような触覚を使っての "脳みそチューチュー"‼️もうこれはトラウマです‼️餌食になった人間の顔‼️バタリアンが可愛く見えます‼️そんなグロさ満載のバイオレンスシーンも、ヴァーホーベン監督のパンチの効いた、力強い演出力が根底にあるので、ヒジョーに見応えのあるものになっております‼️そしてヴァーホーベン監督のもう一つの持ち味であるエロティック描写‼️今作では「氷の微笑」のような直接的な描写は無いものの、兵隊たちが男女関係なく一緒にシャワーを浴びるシーンが‼️しかしこのシーンはキャラたちの兵隊としての仲間意識が強く出ているシーンで、いやらしさはまったく無く、清潔感に満ちたシーンです‼️リコとディジーのベッドシーンもホント爽やか‼️「20分で?」「できるさ!!」‼️昆虫型エイリアンのバグのデザインも「オール・ユー・ニード・イズ・キル」や最近の「クワイエット・プレイス」のわかりにくいエイリアンたちよりも、わかりやすくてカッコいい‼️公開当時、この作品はそのグロさが影響したのか、いまいちヒットせず、続編が製作されたものの、B級映画扱いとなり劇場未公開となったのは残念です‼️
ヴァーホーベンの映画は人が作る情報の不気味さを認識させてくれる。
傑作!傑作中の傑作。
未来、架空の国のプロパガンダ映画として作られてる。
勇ましく戦うんだ!って人間があからさまに、わざとらしく成功している。
と、同時に普通の民間人が命を投げ出すまでの洗脳プロセスの映画になっている。
フルメタルジャケットのホラーコメディ版という印象。
各登場人物の流れをまとめる
■主人公
学園カーストのトップ、彼女(軍隊志望)がいる、教師の授業を経て、彼女にカッコつける為なんとなく軍隊に入隊(突撃隊、海兵隊。致死率非常に高い)
ここでもリーダーに選抜されるが彼女と別れ、ミスを犯し除隊。が、宇宙人からの攻撃で両親を殺され戦う決意。
出撃①、重傷を負う。部隊転属。高校教師が率いる部隊に転属。高校教師の言うとおりに動く主人公、自分の意志で決めていない。(自分で決めなさい、選択の自由はあると言われるがその余地がない)
出撃②、アメフトのようにスポーツ感覚で戦争、戦う。
出撃③、敵の攻勢、自分を追ってきた女の子、教師共に死ぬ。これがきっかけとなって主人公は変化している。戦争に向かわせた政府ではなく敵を憎むように変化している。なぜそのように体制側に思考が向かなかったのだろう。
出撃④、彼女と再会。敵の頭脳を見つける。
ラスト、立派な戦士になってしまった主人公。
■ヒロイン
ファムファタールとして描かれている。兵士になると主人公が決めたら体を許す。パイロットだから前線行かない。高みの見物。どう見ても悪女として出てくる。男を取っ替え引っ替え。
■友達の超能力開発者
服装がまんまナチス。頭脳明晰でテレパシー能力(洗脳?)を研究している。その延長として
軍隊では戦争に向かわせる洗脳を研究する。イタチに虫を与えるイメージの研究の先にあるのは人々を戦争に向かわせる研究への布石か?
この映画の中で主人公は何も自分で決めていない。その時、その時の状況に沿って、命を投げ出す人間になった。それは、
虫の長が人間の脳を吸い取って殺す→脳無し→思考がない、考えずに死ぬ人間のメタファーとして描かれている。
そしてその諸悪の根源であるはずの軍隊でさえ失敗してもトップが辞任して新しい人が来るだけ。何も変わらず続いていく。悪の核となる人物・組織が無くアメーバのように人々の殺戮システムは続いていく。
この映画は何か怖い。主人公が平気で自分の命を捨てることをいとわない人間に変化してしまったから。国の目的は1時間で10万人死ぬ戦場に躊躇なく飛び込む人間を作ることだった。
軍事施設で主人公が見た緊急速報、虫はブエノスアイレスに隕石を落として人類に脅威を与えることができるのに、なぜ人間が攻め込んできたときにそれをしないのか?そもそも本当にブエノスアイレス襲撃はあったのだろうか?兵士の戦意を高めるための嘘なのではないか。
どうも人類側の攻撃をきっかけとしたことが匂わされているが、この戦争は財政再建等の理由で他文明を攻撃し誰も責任を取らないまま虫も人類も殺しあっているのでは無いか?
ポールヴァーホーベンの映画はニュース、人が作る情報の不気味さを認識させてくれる。
虫恐ろしい
カナザワ映画祭2014の爆音上映で見た。ずっといつかスクリーンで見たいと思っていたのだが、今回その念願がかなったにもかかわらず、それほど感動しなかった。ハードルを高めに設定したせいなのか、他の映画が強烈すぎたせいなのか分からないけど、そこそこだった。レンタルビデオで初めて見て、何年か前にDVDで見て多分3回目で、内容に新鮮味がなかったからかもしれない。もっとはるかに忘れてから見ればよかった。
ヒロインが石原さとみを外人にしたみたいでとても美しくはつらつとしていた。なぜその後全く出世しなかったのか不思議なのだが、登場人物が大体みんなさっぱり活躍していない。バーホーベン監督が無名の若者なんかどうでもいいとぞんざいに扱って、みんな嫌になってしまったのかもしれない。
虫が強烈で人間を容赦なくバラバラにするところはすごくよかった。宇宙艦隊が巨大な光線で攻撃されるところも迫力があった。マシンガン5人がかりでやっと1匹倒せるくらいだったので、もっと手りゅう弾を多用すればいいのになと思った。
★ グロさ満点 ムシ出来ない ★
ムシムシムシムシムシムシムシムシムシムシムシだらけ。
虫嫌いな人はムシしたくなるかも?ナンテな〜
グロさも半端ないです。
いやー面白い(笑)
リコと隊長が格好良すぎます。
歩兵部隊ばかり増やしても殺られるだけなのにとか、考えてはいけません。
頭を空っぽにしてグロ・ムシ・アクションを堪能しましょう。
続編は2作とも残念な作品でしたね〜。
調子に乗って②を作ったらコケてしまい、挽回とばかりにリコと姉ちゃん出して③を作って方向性を変えてみたけど、ダメダメじゃんという展開…
欲張り過ぎましたね。
《プロパガンダ映画》の様な構成
過酷な訓練の前半 壮絶な戦場の後半
という2部構成からして
この映画は『フルメタルジャケット』のパロディでもある
そして とてつもなく怖い
SFと思って油断していると『プライベートライアン』以上に震え上がる
『ロボコップ』『トータルリコール』『氷の微笑』『ブラックブック』など
ポール・バーホーベン監督作品ではお馴染みだが
少しのエロと【容赦の無いバイオレンスシーン】が何度もある
昆虫嫌いの人も要注意
数万匹の巨大な昆虫軍団の群れの映像が
数週間は夢に出るだろう・・・
全編にわたり随所に海兵隊への入隊を促す架空のCMが流れる構成は 同監督の傑作《ロボコップ》でのTV業界やコマーシャルを皮肉った手法と同じだ
今作は 激戦地の最前線を取材する過酷なTVクルーの奮闘っぷりや 悲惨な戦地の様子を写すニュース映像が頻繁に流れる
おまけに戦時中の自国民の戦意を煽りまくる《プロパガンダ映画》の様な構成
『ナチス将校風の服装を着た幹部』・『捕虜への非合法な人体実験』・『ベトナム戦争での奇襲攻撃』などなど
20世紀に起きた全戦争を大胆にパロッたブラックユーモア満載
これは幼少の頃からオランダの激しい内戦で 日々死体を目の当たりにして育ったバーホーベン監督による《戦争映画》の集大成だろう
この映画を《史上最高の戦争映画》と叫んだタランティーノに激しく同感
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