劇場公開日 1994年12月10日

「格闘場面は前作よりも進歩している」酔拳2 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0格闘場面は前作よりも進歩している

2014年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

楽しい

単純

興奮

総合75点 ( ストーリー:60点|キャスト:75点|演出:80点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )

 このころはジャッキーの動きにまだまだキレがあり、活劇の役者としては彼の絶頂期の最後にあったものの一つではないだろうか。もちろん16年前に制作された「酔拳」のころよりも年齢は重ねてはいるが、一つ一つ技を出していた昔よりも演出の進歩があって、格闘場面は速さも技も躍動感も前作よりも上回っている。酒場と最後の製鉄所の場面の格闘は十分に堪能できた。また彼らしい滑稽な場面もふんだんにあり、こちらのほうも楽しく観ることが出来た。もうこの時代だと最初に出た「酔拳」ほどの多きな衝撃はないのだが、格闘場面の進歩もあって楽しめる作品になっている。
 ただし師匠役となるべき人物が今作では登場していなくて、この手の作品では大切な修行で強くなるという部分がなかったのは残念。馬鹿息子役のジャッキーも当時40歳くらいだからすっかり大人になっていて、童顔とはいえあまりそのような場面が似つかわしくなくなってきているのもある。その分、義母役がジャッキーと一緒にずるいことをしたりしながらも彼の味方をしたりして存在感を示し物語を盛り上げていて好感が持てた。

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Cape God