シンプル・プランのレビュー・感想・評価
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面白かった
レンタルビデオで見て以来で見返した。『ファーゴ』と混同しがちな映画。
奥さんの意見がことごとく最悪な結果を招くところが実にリアルだった。あいつが一番最悪だった。
兄弟の友達の失業者の奥さんも最悪で、ショットガンでぶっ飛ばされる場面はスカッとした。
犯罪を犯したら、二度と現場には近づかず、余計な小細工はしないに限る。とても勉強になった。
金
中々いい映画でした。
最後まで見逃せないというか、どうなるんだろう・・・という
ワクワク・ドキドキ感がありまして・・・。
老人を殴ったシーンで、つい自分も「やっちまった」と思って
しまいましたね。
人間、いきなり大きいお金を持つと、色々おかしくなりますね。
宝くじを当てると親戚が増えるというのを、よく耳にしますが、
この映画は霊界に人が増えます。
雪の降る寒い夜に
ビリーの演技力に圧巻!スリリングブレイド以上だった。
欲望に憑りつかれた姿
総合65点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
本人だってそれほど有能なわけでもない小市民なのに、こんなにも低能丸出しな兄とその友人と一緒では、最初から破綻が目に見えているようなものだ。そして足を突っ込んでしまってからはみんな人柄が変わったようになり、次々に出てくる綻びを直すために深みにはまっていく様子に、緊張感や罪悪感や焦りがあって苦しむ姿が興味深い。最初は善良そうに見えて、結局一番罪悪感がなく金の亡者になっているのが妻なのは、人が死んだり金の管理をしたりといった苦悩を直接経験していないからだろうか。
欲望に憑りつかれた器の小さな人々の醜さと荒れた心と死人を見せられて気分の良いものではないからあまりいい得点をつけないが、物語としては面白いし登場人物の演技もなかなかのもの。
金が人を変える
基本設定はコーエン兄弟の「ファーゴ」と色々酷似している。たとえば、舞台が雪の降る町で、金ほしさのあまり殺人を犯し、それが関係してまた殺人をするというコンセプトは似通っている。だがテーマが全く違う。あちらは「悪人は必ず報いを受ける」だがこちらはポスターにも書いてある通り「善人も欲が動けば悪人になる」ということだ。
主人公のハンクは一緒に計画を立てる兄のジェイコブやその友達のルーよりも賢くて最も良識があるように見える。そして無知で酒飲みのルーが最も俗でダメな人間に見える。だがそれは間違いである。一番金に狂ったのはハンクその人だ。彼だけが証拠を消すために人を殺しているのだ。そして一番頭が悪そうなジェイコブは一番、罪悪感にさいなまされる。これはある種の警告なのだ。どんな人間でも欲が働けば何をしでかすか分からない。それも普通な人間ほど。
起用された俳優にはさほど有名な人物はいないが、ソーントンは罪悪感を覚えるジェイコブを哀愁たっぷりに演じている。他の俳優はコレといった特徴もなく凡庸なのだが、彼だけが最高の演技を見せつける。アカデミー賞ノミネートも納得である。
(11年5月15日)
お金を好きといえるには相当の自覚が必要です
最近すっかり日課になってしまった夜のCS鑑賞。寝したく整え、ベッドにごろんとしながら観ています。結構、英語の勉強になったりしているんですよ。。。というわけで今回は極寒の森林地帯を舞台にしたサスペンス映画で、監督はなんとサム・ライミ。
本作のしかけは、生活水準の極めて低い田舎町で仲良く暮らす友達たちが、大金を発見することです。そこから人間関係は次第に悪化していき、欲にとりつかれて悲劇が繰り広げられていきます。
格差社会の副産物を描いた作品とも言えるのではないでしょうか。これに関連した作品ではやはりラース・フォン・トリアー監督の「ドックヴィル」が強烈です。本作は、そこまで過激ではないですが、過激でないから身近に感じられます。人間嫌いになることも時には必要です。
この映画を見ながら、富の分配はやはり現下の体制では均等化が不可能なのかということを考えてしまいました。汚職まみれの社会に住むか、格差のある社会に住むか、なかなか考えさせられます。
そんなことを考えさせられた作品でした。
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