劇場公開日 1994年2月26日

「どうすれば繰り返さずに済むのか」シンドラーのリスト nemoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0どうすれば繰り返さずに済むのか

2023年7月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

長かった…長編映画を終わりまで見れた私すごい!

戦争映画でよくある、残酷な描写で鑑賞者にショックを与える手法は「これを繰り返してはならない」「一人一人の命は大切」みたいな当たり前な感想を抱かせるにはもってこいだと思う。
でも戦争という特殊な環境下では、人をなんの理由もなく殺せるようになっちゃうんでしょ。もし私がこの時代にナチス側の軍人として生きていたのなら、どうすれば麻痺しないで「命は大切」みたいな普通の感覚を忘れないでいられたのかな?
見た目も言葉もそう変わらないユダヤ人をどうして人間以下のものとして扱えたんだろう。害虫を殺す感覚?だとするなら、日々、蚊を叩いて殺してる私の行為も罰されて然るべきよねという極論まで行ってしまう。。。被害者視点でみれば繰り返されてはならないことだけど、加害者視点で「もうやってはいけない」となる?米の原爆投下みたいに「戦争を終わらせるには必要だった」とかいってむりやり正当化されるのがオチじゃね?
こんなことを考えていると、至上主義に侵されないで、自分も相手の命も尊重するっていうのは相当難しいことではないのか?と怖くなってきた。

無慈悲な行為が普通とされる中、どうしてシンドラーはただ一人あの環境の中でユダヤ人を救う方向へスイッチできたのか、赤い服の子の死体だけでは情報不足に感じた。長くてあんまり集中して観れてなかったからかな…もう一度見直すエネルギーがないので誰か教えてください🥺
どうやったらひどい歴史を繰り返さないで済むのかもう少し考えたいです。

nemo
nemoさんのコメント
2023年8月3日

こころさん
ありがとうございます。ユダヤ人というより、仕事仲間と意識がつよくなってきたのでしょうかね。あのような惨虐なことができるのは、ドイツ人全員ではなかったのですね。しばらく考えさせられる作品でした。

nemo
こころさんのコメント
2023年8月3日

nemoさん
雇い主という事もあり、身近に彼ら( ユダヤ人 )を見てきたシンドラーが、人としてどうあるべきか、強い覚悟を持って決断をしたのではないでしょうか。
ドイツ人の中にも、ユダヤ人を助けたり、匿ったりした方々も居たようです。
果たして自分には出来るのだろうか、どちら側の人間になるのだろうと、こういう作品を観る度に考えさせられますよね。

こころ