劇場公開日 1974年12月21日

「動く船首像!カーリ!ケンタウロス!グリフォン!」シンドバッド 黄金の航海 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5動く船首像!カーリ!ケンタウロス!グリフォン!

2019年10月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

興奮

レイ・ハリーハウゼン特撮の1973年の作品。
15年ぶりとなる“シンドバッド三部作”の2作目。

主人公名が同じだけで、話的には全く繋がりは無く、これはこれで別のシンドバッド大冒険。
演者も違うのでシンドバッドのイメージも変わり、前作は勇敢なヒーロー風だったが、今作ではそれプラス、ちょいニヒルさも。

航海中、怪鳥が落としていった黄金の銘板を手に入れたシンドバッド。
マラビア国に辿り着いたシンドバッドは、支配を目論む魔術師と対する黄金仮面の宰相と出会う。
魔術師の野望を打ち砕くには全ての黄金の銘板が必要。残りがあるとされる島へ冒険に旅立つ…。

今作も王道の冒険ファンタジー。つまらなくはないが、演出/演技面はやはり単調で、序盤登場するモンスターも魔術師のスパイのホムンクルスくらい。
強いて言えば、旅に同行する事になった女奴隷(ヒロイン)が豊満なバスト露な衣装でセクシー美人。
旅に出、追う魔術師の魔の手がいよいよ襲い掛かる…。

今回登場するのは…
魔術師によって操られた動く船首像!
同じく、6本の腕を持つ邪心像、カーリ!
島には恐ろしい魔物たちが。
半人半獣のケンタウロス!
鷲獅子のグリフォン!
童心ワクワクさせる魅力的なハリーハウゼン・モンスターたち!

中でも、カーリ。
それぞれ自由自在に別の動きをする6本の腕、舞い踊り、そして主人公たちとのソード・アクション…。
ダイナメーションで緻密で複雑な動きを見事に表現し、圧巻にして一番の見せ場!

近大